文化 現地情報 2017.05.04

カイロからこんにちは!!!

先日、イスラミックカイロのスーク・シラーフ(スーク=市場、シラーフ=武器)という通りに住んでいるエジプト人の友人に招かれて、生後一週間の新生児のお祝いをするスブーアという慣習的行事に参加させて頂きました。

まずスーク・シラーフの説明をしますと、

日本語の意味の通り、元々は多くの武器商人が店を構えていた通りで14世紀以来の建造物が今でも尚多く残っています。ちなみにもちろん今は武器は売っておりません。

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しかし、イスラミックカイロ内の代表的な観光スポットになっているモイッズ通りの様に1979年イスラミックカイロの世界遺産指定に伴い、ムバラク時代に行われた観光地化、歴史的に価値のある建物の保全の波に乗れず通りの中には様々な重要な歴史的建造物があるものの、現在では手付かずの状態になっており、全くもって埋もれてしまっています。

最近になり、この状況を見兼ねた日本人が通り内の建物の保全と住民の歴史的建造物に対する認識の向上を主旨としたイベントを行っており、このスブーアに招いて頂いたエジプト人はそのイベントの協力者の一人です。

今後、スーク内にあるハンマーム(公衆浴場)の地域としての利用を見越した再オープンやその他様々な歴史的建築の保全を行っていくようです。

話をスブーアに戻しまして、エジプトの特に庶民的なエリアではそれぞれの住人同士の結びつきがとても強く参加者はざっと数えただけでも60~70人程いました。

具体的に何をするのかというと、日本で言うところのお祭りです。

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出店があり、

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エジプト人にとって郷愁を感じさせる音楽、またスブーアの伝統(?)としてマジシャンによるショーもありました。

一番盛り上がるのは、新生児とその家族が登場した時です。

新生児は生後一週間なので目も閉じがちなのですが、その新生児を特製のゆりかごに乗せて耳元でホーンといわれる金属製の楽器のようなものを打ち鳴らしたり、塩を撒いたりします。

ホーンを耳元で鳴らす理由は騒音に慣れるためと説明を受けましたが、定かではありません。

塩を撒く理由は日本と同じように魔除け的な意味があるそうです。

この習慣はエジプトでファラオ時代から続く伝統的な習慣でイスラム教徒もコプト教徒もどちらも行います。

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