ブログ 2009.08.16

今まで、大きな事故にあうなんて予想もしていなかったけれど、

事故にあっても保険があるから大丈夫!!
なんて 漠然と思っていたところ、

去年の7月に思わぬ大きな事故にあってしまいました。



フルカバレージだと思っていた私の自動車保険は 、

実は治療部分が最大で$10,000(約100万円)までしか

支払われないものであることが、判明。


まあ、それでも$10,000もあれば、大丈夫か…なんて

のんきに構えていたら、突然$35,000もの請求がやってきました。

H.I.S. ラスベガス支店便り


1ドル=100円計算にして、約350万円!

全く現実味のない金額です。



ページ数にして4枚。

どうやら入院中にかかった金額のようです。

H.I.S. ラスベガス支店便り


部屋代は1日$900。

又、別にアップグレードの部屋だったわけでもありませんが、
お見舞いに来てくれた友達の話では

ストリップビューだったそうです。。。

…私は動けなくて一度も見ることなく退院しましたが。

って、別に見たくもないですけど。。。





アメリカでは、治療後に郵送で

請求書が送られてくるシステムになっているので、
治療中や入院中に金額を確認することができません。


同じ病院であっても、全てのセクションが分かれているために

行った治療の一つ一つが別々に請求されるのが

アメリカの方式です。



それも一度にまとめて送ってきてくれるなら衝撃も1回ですむものの、

それぞれのセクションの都合で、別々に送られてきます。


意識がなかったときに撮ったと思われるレントゲン代やら、

意識がなかったときに受けていたと思われる診察代やら、
救急車代やらがバラバラと送られてくるので、

この請求書達はいつまで来るのか… 

終わりも見えない状況となってました。


特に私の場合は、事故直後に意識がなかった為、

請求書を見て、“ほっほぅ”と

治療内容を把握するといった感じでした。。。


実際、何処まで本当の治療かも、確認のしようがありません。


家族内では、この請求書を“不幸の手紙”とよんで、

毎日“今日こそ何も来てませんように!!”
と祈るような気持ちでポストを覗いていました。
その頃は郵便屋さんの配達の音が、

不幸を運んでくるおそろしい音に聞こえたものです。




私が実際に入院したのは4日間。

その後は、通院とリハビリ治療となりました。

といっても、別に良くなったから退院したわけではありません。


左の腰骨を3本折っていたので、

ちろん退院しても歩くことは殆ど出来ず、

家族の手を借りて完全に介護してもらわなくてはいけない状況です。

その上、左足に体重をかけると骨が砕けて

手術しないといけなくなるので、気をつけろ…と言われてしまいました。
… … …気をつけろといわれても…

アメリカでは、そんな状態でもさっさと退院…ということになります。



何故退院させるか…  


それは全て保険の問題のようです。


もちろん、退院は強制ではなく、

保険でカバーされなくなるというだけのことなので、
あくまでも退院は自分の意思で…となります。


自分で残りは払う!という事であれば入院を続ける事もできます。

・・・それだけ払える経済力があることが前提ですが。



保険によって入院費をカバーする期間は異なりますが、

通常は心臓手術で3日、
開腹手術を受けてもたった1~2日で退院

という場合が殆どのようです。


恐るべしアメリカ。。。



ちなみに退院中に起こったアクシデントは自己責任です。


もちろん、私の腰骨が砕けても…です。


薬のせいで意識が朦朧とする中、

誓約書にサインをしっかりとさせられます。


もししなければ、1日あたり数千ドルという

膨大な入院費がかかるので、こちらも必死です。


最終的に4万ドル(約400万円)以上もの請求が郵送されてきて、

怪我の痛みよりも心理的にかなりやられてしまいました。


もちろん、この4万ドルは自己負担額ではなく

保険がカバーする前の金額です。


保険がない人は、この金額を払わなければなりませんが

保険がある人は、請求額を元に、各保険会社が審査をし、

保険会社がしかるべき金額を支払いを行い

その後、残りが自己負担となるわけです。



前述のとおり、車の保険は1万ドルが上限でしたが

幸いな事に、私はかなり良い医療保険に加入していた事もあって

実際の事故負担額は殆どありませんでしたが

何処まで保険がカバーしてくれるのか、というのは

暫くはっきりしないので

何万ドル、という請求書を前に、不安を抱える事になるわけです。。。


H.I.S. ラスベガス支店便り


アメリカで暮らしてはや十数年。
今回ほど、保険について考えさせられたことはありませんでした。


もし保険がなかったら・・・



以前映画などで、

医療費のために誘拐をする…なんて話もありましたが、
それも全くの作り話でもなさそうです。


医療費が払えず自己破産する人が沢山いる、という話も納得です。

H.I.S. ラスベガス支店便り


アメリカに暮らす場合だけでなく、旅行者であっても、
旅行中に、不慮の事故や病気になった場合

言葉の通じないアメリカで、

おちおち治療も受けられないなんて、
そんなに辛いことはないですよね?



海外旅行保険には、そんな場合の通訳サービスや

日本からの家族の応援呼び寄せ代なんかが

含まれているものもあります。


旅行される際は、万が一の事態に備えて、

海外旅行保険を購入されることを、強く強くお勧めします。


BY:み



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