パブ:Publog 2009.06.27

皆様、こんにちは!


ご無沙汰振りのPublogです。

相変わらずの遅筆・・・でPubに行っていないかというと、そのあたりは

取材という大義名分の下、結構頻繁にいっていて、常に探求に余念はありません。


さて、本日のご紹介は、リアルエール推進団体、CAMRA(Campaign for Real Ale)が選ぶ、2009/10シーズンのパブの王様、King of Pubs、Pub of the Yearに選ばれたユーストン駅から至近 Bree Louiseをご紹介。


このパブ、いままで紹介させていただいたパブのようなHeritage Pubという趣があるというところではありません。

何がウリか、ズバリ料理とエールです。


H.I.S.ロンドン雑学講座-Bree Louise 1

ユーストン駅の左の道を1ブロック北上して左に曲がると、見えてきます。


H.I.S.ロンドン雑学講座-Bree Louise 2

いつもローカルの人々で賑わっています。


H.I.S.ロンドン雑学講座-Bree Louise 5

赤いパブサイン。紋章や動物などクラシックなデザインを使っていない、モダンなデザインが印象的。


H.I.S.ロンドン雑学講座-Bree Louise 6

外壁の黒板でもPub of the Yearと紹介。


H.I.S.ロンドン雑学講座-Bree Louise 3 H.I.S.ロンドン雑学講座-Bree Louise 4

天井にはイングランド、スコットランド、ウェールズなどの国旗がなぜか飾ってあり、正直内装はどこにでもありそうな何の変哲もないパブ。


H.I.S.ロンドン雑学講座-Bree Louise 7  

オススメメニューが書いてある店内の黒板。

このパブでは毎日2種類のPie of the day(日替わりパイ)があり、それがなんと5ポンド!

ハイエナでもOK牧場プライス!


そしてこれが本日のパイ Steak and Kidney Pie(牛の腎臓や肉、マッシュルームなどをパイ皮で包み、オーブンで焼くイギリスの名物料理) と Chiken and Mushroom Pieのうちのひとつ、ステーキ&キドニーパイ! これはホントにステーキ・・・。


H.I.S.ロンドン雑学講座-Steak and Kidney Pie

などというクダラナイ冗談はさておき、このキノコみたいなパイ皮も香ばしく風味豊かで美味しく、それを崩して落とし込む、ステーキとキドニーが煮込まれたシチューは味わい深く、その具である牛肉、そして牛の腎臓までもが臭みがなく、その食感と味を愉しめ、今までの私の中のキドニーパイの概念を根底から覆してくれました!

そしてつけあわせのマッシュポテトが、しっかり芋の味がしてとても美味!

これで5ポンド(月~木の料金)、Wonderfulです!



H.I.S.ロンドン雑学講座-Bree Louise 8
そしてパブの自慢エールのハンドポンプが並んでいます。


H.I.S.ロンドン雑学講座-Bree Louise 9
そして何より特筆すべきはこのGravityのCask(樽)たち!

ロンドン市内で初めて見ました。


H.I.S.ロンドン雑学講座-Bree Louise 10

無濾過無殺菌樽内熟成のリアルエールはその日飲み頃の樽だけが店頭に出されます。

あまり遅くにいくとこんな感じで飲める銘柄が減っていたり、品切れになっていたりしますのでご注意を!


普通、エールは樽がカウンターの床下におかれていて、それを井戸水のようにハンドポンプで汲み上げてグラスにサーブされます。結構力がいる骨の折れる作業です。

ところが、このGravityだとその重力という名前が示す手段の通り重力のおかげで樽についた蛇口をひねるだけでエールをグラスに注ぐことがます。

この方式の利点はパイプを通さない分、雑菌、雑味がつく心配がないので〝リアルエールを最も美味しく飲む方法〟といわれています。

ただ、地下に樽がおかれている場合はセラーの温度を一定に保つことで、エールの温度管理ができるのですが、この方式だと、冷却カバーをかけて温度調整をしないといけないので写真のように黒いカバーがかかっていて異様な外観をしています。

カウンター周りの場所がとられたり、冷却カバーのコストがかかったり、地下などの倉庫から在庫を運んだりするので、切れたときの入れ替えが大変などかなり手間がかかります。

よほどこだわりのオーナーでないと、この方法を採用しないので、この方法を採用しているパブだと上質のエールが期待できます。


H.I.S.ロンドン雑学講座-ale 1

まずはこれがハンドポンプからの1杯目。

ロンドン中心部でかつてはさかんに醸造されていたエールを復活させようという2008年8月にできたばかり、新進気鋭のバタシー地区にあるSambrook's Brewery のWandleという名前のエール。 


これがもうとにかくバツグンに美味しい!限りなく伝統的製法、材料に忠実にというこだわりが十二分にこの琥珀色の液体に凝縮されていて味が深く、澄んでいる感じがします。


あとGravityからもオススメをきいて飲ませていただきました!


H.I.S.ロンドン雑学講座-ale 2

ピンボケですみません・・・。

これまたバツグンに美味しく、ちょっと名前を聞きそこなったのですが、Wandleに負けず芳しく、深く、麦の味が風味豊かに口の中で広がる感じがたまらないエールでした。


手作りパイ、5つのハンドポンプエール、11のグラビティのエールが常に愉しめる、とにかく舌が大満足のパブ、さすがCAMRAが選ぶPub of the Yearオススメです!

(ちなみにCAMRAのメンバーはエールが50pオフ!)


The Bree Louise

69 Coburg Street,Euston,London,NW1 2HH

Tel:02076814930

http://www.thebreelouise.com/

(Food Last Order 21:00 )

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