【1】精神病の歴史と未来 - Bethlem Museum of the Mindはこちらから

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ロンドン郊外にある精神病と芸術をテーマにした博物館Bethlem Museum of the Mind(ベスレムミュージアムオブマインド)、次は人と精神病の歴史を見てみましょう~。

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19世紀の患者さんの写真。下を向いている写真が多いのが印象的です。
昔は今よりもっと精神病=恥!という意識が強く、精神病を患うとスーツケース一個持たせて患者さんは病院に置き去りにされる事も珍しくなかったのです。

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▲「軽いノリで、楽しく行こう」
現代を生きる子孫が、時代と世間体に消された彼らの痕跡を探して職員さんが協力して探す事もあるそうです。

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▲実際に使われていたレコード
でもこれは過去の話ではなく、世界では300万人の人々が精神的な問題を抱えているとされていますが、社会的サポートや雇用問題はあまり発達しておらず今でも多くの人々が生きることが難しい環境にあります。

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何百年も前からある精神病ですが、その多くは未だに「なぜ発症するのか」「どうしたら治るのか」が解明されていません。
肌の色や国籍での差別の歴史は考える機会があっても、精神病の人たちへの差別は今まであまり意識した事がなかったなと気づきました。

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当時病院で患者さんのアビリティをテストするために使われていた道具。
紙にはインストラクションが載っており、そのとおりに出来るか出来ないかで精神の状態を測っていたそうです。

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こちらもマッチングゲームのようなもの。
どのオブジェクトを当てはめるかで「普通」か試験するものです。

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「普通」と「異常」の境界線なんてあってないようなもの、一体なにをもって「普通」と判断するのか難しい所ですが…

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▲写真とともに患者さんの症状、診断名、過去などがファイリング
それを判断するために患者だけではなく、多くの人々が悩み色々なアイデアをもって精神病と向き合ってきたのかが見れます。

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デカルコマニー(合わせ絵)を見せて「これがなにに見える?」と患者さんに問う心理検査をロールシャッハテストというそうです。
壁紙にすると可愛いですね~。

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中頃に設けられた外の平原がみえる空間。
美術館によくある休憩スペースと思いきや、ここはパッド張りされた部屋の展示です。

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患者が壁に頭を打ちついけて自傷に走らないよう壁や床をパッドで囲った部屋の一部。
映画に度々登場するのでフィクションのものという意識が強かったのですが、現実世界で使われていたものだと改めて認識させられます。

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この覗き穴から患者さんの様子を伺っていたそうですが、もはや囚人と変わりないですね…。

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自傷行為や暴走をとめるために肉体的に拘束する服も展示されています。

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その裏には金属や革の拘束具。
患者さんへの人権を無視した扱いをした過去を隠すように置いてあり、
展示意図の巧妙さに驚きました。

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通電装置。今や拷問と言われていますが当時は電気を流すと精神に作用すると考えられていたようです。
人類史のなかで「よくわからないけどとりあえず電気流してみよう!」という事例が結構ありますが、恐ろしいです!

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薬瓶も展示されています。
映画「落下の王国(原題:The Fall)」を彷彿とさせるデザインの薬瓶です。

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▲ショートフィルムとボタンによる参加型展示
こちらは「精神病を患い自殺未遂をし入院している若い女性、あなたは彼女に週末家に帰る許可をだすか?」というもの。

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医師、カウンセラーなどの関係者との仮想ミーティング映像が流れ患者さんが登場して「家に帰りたい」と訴えてきます。最後に医師が「あなたならどう判断しますか?」と聞いてきて手元のボタンをおします。
これ一緒にいったイギリス人とぱっくり考えが割れ、「社会」「サポート」「医師への信頼」の概念がヨーロッパとアジアでは全く違うことを思い知らされました。

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カルチャーショック~常識と非常識の錯綜!
でも普段考える事ないシチュエーションと題材を議論できる素晴らしい展示だと思います。

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▲展示の最後のほうにある「RECOVERY?(回復?)」というセクション。
なにをもって回復や完治とするのかはその人次第だと思いますが、ここでは入院当初の写真と回復後の写真を見ることができます。

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博物館は歴史・芸術作品・声・言葉によって「精神病」をいろいろな側面で紐解きながら最終的に「人」というものを深く考えさせてくれる空間でした。

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▲THE AIR LOOM, A HUMAN INFLUENCING MACHINE
こちらは特別展示。
「禁忌だけどロマン!!!!」と博物館スタッフさんが力説してくれた奇妙なマシンはJames Tilly Matthewsという19世紀の患者さんの妄想から生まれたものだそうです。

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▲ミュージアムショップでは絵葉書やパンフレット、精神に関する書物が購入可能!
ランドマークになっている美術館や博物館とはまた違った世界に触れれるベスレムミュージアムオブマインド、オススメの博物館です!
ルイス・ウェインの猫ポスカが手に入って嬉しい~カワイイよ~カワイイよ~!

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そしてイタリア映画「人生、ここにあり!(原題:Si può fare/英:We Can Do That)」は精神病院をなくすことで精神病に立ち向かったイタリアを描いた作品。

世界で初めて精神病院を作ったイギリス、世界で初めて精神病院をなくしたイタリア…博物館に行く前に観るのをオススメします!


ミオ

■Bethlem Museum of the Mind
Bethlem Royal Hosp,
3BX,,Monks Orchard Rd,
Beckenham BR3

■車:ロンドン中心部からは車で1時間。敷地内に駐車可能。
■公共交通機関:ロンドンブリッジ駅⇒East Croydon Station駅で下車。バス198番乗車、Monks Orchard Road駅下車、徒歩7分。

休館日などはウェブページよりご確認下さい。
http://museumofthemind.org.uk/


ウィリアム王子、キャサリン妃、ハリー王子によるメンタルヘルス支援チャリティ

Heads Together


YouTube: Lady Gaga + Prince William |
Heads Together | #oktosay


精神の不調、メンタルヘルスがオープンに話されていると思われがちな外国ですが、今でも多くの偏見と無理解のなかにあり、多くの人々が相談したり、話したりができず独りで苦しんでいるケースが多いです。

「王族がメンタルヘルスの話題をだすのは前代未聞」と言われながらもハリー王子は、長い間母ダイアナ妃の死と向き合えず精神的なバランスを崩しカウンセリングを受け、兄ウィリアム王子の献身的なサポートが彼を助けたと告白しました。

以前からうつ病や不安障害、PTSDを患っている事を公表しているレディ・ガガ。
自身の影響力によってマイノリティの人々の立場を変えようとアクティビストとしても活躍するレディ・ガガとウィリアム王子がネットでメンタルヘルスについての対談を行いイギリスで大きなニュースになっています。

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もし天気の話をするように自分の精神のコンディションを話せる環境なら、サポートや理解をもっと受けやすくなります。
「OK TO SAY(話しても大丈夫)」というハッシュタグを用いてSNS上で様々な国籍の、環境におかれている人々がメンタルヘルスについて話しています。

長い間タブー視され続けた「メンタルヘルス(精神病)」ですが、王族やセレブリティなど影響力のある人達、若い世代によってタブーを覆し誰もが「ちょっと精神的にしんどいんだよね」と話せる世界へ徐々に変わろうとしています。

詳しくは
HEADS TOGETHERのウェブページ
Tiwtter:#oktosay

instagram: #oktosay
を御覧ください!


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