モノクローム・フィレンツェ7高井晶子 フィレンツェは、歴史地区として世界遺産に登録されている。世界中から観光客が訪れ、街全体がまるで美術館のように、中世そのままの姿を残している。
copyright2007-2008 AKIKO TAKAI

モノクローム・フィレンツェ8高井晶子 しかし同時に、フィレンツェは現在も生き続けている街である。歴史地区として時間が止まっているわけではなく、ポンペイのように掘り起こされた遺跡の街でもなく、日々の生活が刻まれ続けている街だ。
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モノクローム・フィレンツェ9高井晶子
フィレンツェから日本に戻ってふと思い出すのは、人々の生活感溢れる日常風景だったりする。
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モノクローム・フィレンツェ10高井晶子
旅先では、ついついガイドブックや絵葉書のような写真を撮ろうとしてしまう。そして後になって、思いがけず感動した日常の些細な風景が、写真に一枚も残っていなかったことにがっかりするのだ。ふと立ち寄ったお店で出会った笑顔の素敵なイタリア人、イタリアで初めて飲んだカプチーノ、読めないけれど格好良く見えるイタリア語の雑誌や本が並んだ書店、どこかお洒落な郵便ポスト。
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モノクローム・フィレンツェ11高井晶子
日本での日常と、ちょっと違っているイタリアの日常。観光名所を巡り歩くだけでなく、今そこにある日常を、ほんの一時でも体験することも旅の愉しみであり、そうした愉しみこそ、後々になっても心に残っているものだ。旅先では、そうした日常も写真に収めて歩きたいと思っている。
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記事&写真提供: 写真家 高井晶子

高井晶子(写真家)
7年間のOL生活を経て、2000年7月渡英。
Kent Institute Of Art and Design
(現University College of the Creative Arts)にて
写真を学び、卒業後日本に帰国。
現在は写真家として活動し、写真教室講師としても勤務。

グループ展・個展
2005年 Art Photo Site Galleryにてグループ展『Cityscapes』に参加
2006年 NADAR/SHIBUYA355にて個展『tokyo nostalgia』

在英中には、友人と写真集『this living thing』を自主出版。



◆写真家「高井晶子」個展のお知らせ◆
こちらのブログで紹介させてもらっている写真も展示予定。

『silent walker』
場所:NADAR/SHIBUYA355
日時:2008年4月28日(月)~5月17日(土)
開館時間:10:00-19:00   *最終日は16:00まで
休廊日: 日祝
詳細インフォメーション


**本記事内のすべての写真は写真家・高井晶子の知的財産であり、無断に複写・転載を固く禁じます。

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    • 投稿: 桜花 -2008年4月22日 (火) 07時42分

      ■無題
      全部白黒…でも何だかそれがいいです♪カラーと違う目線で見れて不思議な気分です。

    • 投稿: his-rome -2008年4月22日 (火) 13時35分

      ■>桜花さん
      モノクロだから見える魅力というものを感じていただけたでしょうか?同じ景色も違う印象になりますよね。是非フィレンツェの光と影を堪能しに来てください。

    

    HIS イタリア支店

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