機内食が出来るまで -ビーマンバングラデシュ ケータリングセンター訪問-

アッサラームアライクム!

突然ですが、みなさん、バングラデシュのナショナルフラッグキャリア、ご存知ですか?

フラッグキャリアとは、名前の通り、国旗を背負う、国を代表する航空会社のこと。

日本ならば日本航空(JAL)がそれにあたります。

バングラのフラッグキャリアはビーマンバングラデシュ航空

2007年春までは成田-ダッカ間で就航していましたが、残念ながらそれ以降復活していません。

 

さて、このビーマンバングラデシュ、実は遅延や欠航が多いことで有名でしたが、

最近はそれも少しずつ少なくなってきたと評判も上々。

さらに、現在JICAボランティアの方が機内食の衛生安全を改善すべく、

ビーマンのケータリングセンターにて活動されていらっしゃいます!!すごい!!

今回は、そのボランティアの方のご協力の下、特別にケータリングセンターを見学させて頂いたので、

潜入レポートをお届けいたします!!

 

ケータリングセンターは、空港敷地内にあり、フライトのお楽しみ「機内食」が作られます。

約500人のスタッフがシフト制で、24時間365日体制で働いており、

1日の生産数は約10,000食! 巡礼の時期には渡航者が増え、

13,000~14,000食/日に跳ね上がります。

 

マレーシア航空、キャセイパシフィック航空、ドラゴン航空、ミヒンランカ航空など、

ビーマンだけでなく、ダッカから飛び立つたくさんの乗客の胃袋を支えています。

 

それでは早速潜入!行程順に写真でご案内します!



①倉庫

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水、ソフトドリンク、ピーナッツなどのダンボールが、倉庫いっぱいに並んでいます。

先にあるものから使えるように、ダンボールには消費期限がわかりやすく手書きされていました。

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こちらは冷蔵室。野菜、チーズやミルク、お肉などが保管されています。 



②下処理

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お肉の骨を除いたり、野菜を食べやすく切ったり。

注目すべきはまな板の色。

お肉用が黄色、野菜が緑色など、5種類に色分けされています。


③調理

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大きな厨房です!

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マトンのカレーです!おいしそう!

ここで作られる食事は全てハラール食(イスラムの戒律にのっとった食事)だそう。

イスラム教の多いバングラデシュではハラール食がスタンダードです。

 

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こちらはパティシエ!パンやデザートもここで作られます。 



④盛り付け

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メインディッシュ盛り付けチーム。

グラムは計らずとも、手で持った感覚で分かるんだとか。

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サラダ盛り付けチーム。てきぱきと盛り付けていきます。



⑤保存

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こちらは盛り付けられたビジネスクラスのお食事!

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CAさんがガラガラ押すカートに食事をセットして、冷蔵保存します。

フライトの48時間前までに作って保存しているそうです。


⑥DEPARTURE!出発

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離陸前、飛行機に積む機内食はここに運ばれます。この先は駐機場です。

これから飛行機に積みこまれてテーブルに並びます。いってらっしゃい!



⑦いただきます!

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※上記は見学後、特別にビジネスクラスのお食事を提供して頂いたものです。

この写真に加えて、バングラデシュの炊き込みご飯と、焼きたてのパンやデザートもありました。

飛行機の外で食べる温かい機内食も格別でした!



⑧ARRIVAL!到着

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おかえりなさい!

フライトから戻ったら、食器と食べ残し・ゴミなどに分けて片付けられます。

 

案内をしてくれた衛生管理部門のマネージャーの方は、最も重要視することは安全性だと語っていました。

厳しい基準を徹底し、安全で美味しい食事を提供する!

皆さん自信と誇りを持ってお仕事をされている様子が伺えました。


ビーマンバングラデシュはバングラの国内線はもちろん、

タイ、シンガポール、ミャンマー、イギリスなど世界13都市に直行便を飛ばしています。

是非バングラデシュのフラッグキャリア、ビーマンに乗って美味しい機内食を食べてみてください!

 

★今日のベンガル語★

ビーマン=飛行機

HISダッカ支店 髙橋cat

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