皆さんはバンクシーをご存知でしょうか。
日本では、アカデミー長編ドキュメンタリー映画賞にもノミネートされたExit Through the gift Shop という映画で彼のことを知った方もいらっしゃるのではないかと思います。
YouTube: 映画『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』予告編
彼はイギリス出身のグラフィティアーティストです。ですが、彼は自分の素性を隠そうとしており、不明な点が多く、誰がバンクシーなのか公にされていません。また彼の作品は、社会に対するメッセージ性が強いのも特徴です
手法も大胆で、2005年に自作を世界各国の有名美術館の人気のない部屋に無断で展示し、しばらくの間誰にも気づかれないまま展示され続けたということもありました。
さてそのバンクシーが約1ヶ月程前に、珍しく公式声明とともに以下のような作品を描きました。
フランス北部にある“ジャングル”という難民キャンプで難民たちの苦境を訴える作品を描きました。その1つが、アップル創業者の故スティーブ・ジョブズをモチーフにした作品でした。スティーブジョブズは、右手に初期のアップルのコンピュータの端末と左手にはゴミ袋をもっています。
以下、彼のメッセージです。
“We’re often led to believe migration is a drain on the country’s resources but Steve Jobs was the son of a Syrian migrant. Apple is the world’s most profitable company, it pays over $7bn (£4.6bn) a year in taxes – and it only exists because they allowed in a young man from Homs.”
移民は国を衰退させるものだと考えている人がいるけども、スティーブジョブズの実父は、シリアからアメリカへの移民だった。スティーブジョブズはアップルの創業者でアップルという会社は年間7億ドルもの税金を国に治めている。そしてそれは、シリアのホムスからの移民の若者をアメリカが受け入れた所以だと・・。
本当に移民は国を衰退させるものなのか。
次世代のスティーブジョブズをむしりとってはいけないということですね。
さてバンクシーは、これまで色んな場所にグラフィティを描いてきましたが、パレスチナ自治区のベツレヘムやガザにも絵を残しています。
その際、イスラエルの治安部隊から威嚇射撃を受けながらも描いていたそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=fZK7D6WqzR0
風船で壁を飛び越える少女や、壁から見える綺麗な海の絵、
(バンクシーの作品にインスパイアされたこの女性は、昨年のハロウィンの衣装をこんな感じに・・・。)
今ではベツレヘムへ訪れるとこのバンクシーの描かれた絵を見て回るのも観光の一つとなっています。
皆さんは彼の作品をみてどのように感じますか。
バンクシーの作品も見れるエルサレム・ベツレヘムツアーは以下サイトから
お申込みできます!
友人から以前、あるマスコットのピンバッジをもらいました。
名前はハンダラ。それまでは彼のことを全く知りませんでした。
ハンダラは、下の絵のように髪の毛がハリネズミのようで、いつも裸足で、腕を後ろに組んでイスラエルとパレスチナの問題をだまって見つめています。
ハンダラは1969年に誕生してからずっと10歳の少年です。
彼はパレスチナの土地に戻る日が来るまでずっと10歳のままです。パレスチナに戻った日から年を重ね始めるそうです。
ハンダラをこの世に誕生させたのは、Naji Salim Al-Aliというパレスチナ人の風刺画家です。
彼は1936年にパレスチナに生まれて、1948年のイスラエルの建国とともに70万人以上のパレスチナ人が故郷追われ、その際、彼もまたレバノンの難民キャンプへと避難しました。当時10歳でした。
それから様々な国の新聞社に勤め、1987年に暗殺されて亡くなるまでに4万点以上の作品を創出しました。
彼の作品は以下のサイトから見れます
http://www.handala.org/cartoons/index.html
Naji Salim Al-Aliは、ハンダラは彼自身にとって、自分が間違いを犯してしまいそうなとときに止めてくれたり、常に自分の心に忠実にいるように守ってくれる存在でもあると述べています。
そして彼がいなくなった後も、パレスチナには、沢山ののハンダラの絵が描かれています。
パレスチナではハンダラが描かれているコップやポストカードなどもお土産屋さんで沢山みかけます。
作者が亡くなった後もハンダラは、生き続けているのです。
さて現在でも、メッセージの強い風刺画を描いているアラブ人アーティストがいます。
昨今はイスラム国に対するメッセージをこめた作品が多いです。
個人的に好きなアーティストがOmar Abdallat です。
ヨルダン人の風刺画家です。
Syrian refugees(シリアの難民)
Boats illegal immigration(ボートでの非法移民)
ハンダラとイスラム国も描かれていますね。
ISIS and their offence to the Islam
(イスラム国と彼らのイスラムへの冒涜)
コーランをイスラム国の兵士が抱えています。
Syrian refugees
(シリア難民)
その他にもこんなアーティストがいます!
Omar Abdallat は、いつか日本で展覧会をしたいそうです。
それが実現できるよう私もできることからサポートしたいと思います。
最近引越しをして、ヨルダンで出会ったアメリカ人の女の子と一緒に住むことになりました。
そんなわけで先日、引っ越し祝いの会をしました。
友人がその日の朝に羊を調理して持ってきてくれた料理がマンサフでした。
みんな美味しい!美味しい!と言っていましたが、やはりマンサフがそんなに好きでないことを改めて実感・・・笑。
日本人の方でも好きな方はいらっしゃるので、必ずしも日本人の口に合わないという訳ではありません。ただ好きか嫌いか著しくわかれます。
いづれにせよ皆さんがヨルダンへ来る機会があれば、ヨルダンの伝統料理なのでぜひトライして頂きたいです。
さて引越し後のニューライフですが、彼女の彼氏もオマケについて来ました。
3人でほぼ一緒に過ごすような生活が始まりましたが、
彼女の彼氏は、とってもクールなアラブ人の男の子です。
性格が良いのは当然ですが、特に他のアラブ人の男の子と著しく異なる点は、
嫉妬深くないことです。
アラブ人の男の子はよく嫉妬深いと言われますが、彼は全く嫉妬しません。
彼女には男友達が多いですし、頻繁に男友達と二人きりで出かけたりもする自由な女の子なのですが、それも全然OK!
彼女に誰かが接近していても、”自分の彼女が異性に魅力的だという証拠だよね!im proud of it!”と言ってしまう余裕っぷりです。
そして更に彼の作る料理が美味しいこと・・・!
私たちに料理を振る舞い、喉が渇けば紅茶を出してくれる、彼女と私はまさにプリンセス状態です。
たまに二人がラブラブ過ぎる時もありますが笑、
3人で夕飯を食べたり、3人で作業したり、3人で映画をみたり、
奇妙な3人暮らしですが、今のところ順調です。