巨岩の村『モンサント』から車で15分ぐらいのところにある『ペーニャ ガルシア』
反対側は深い谷
モンサントは花崗岩の村でしたが、ここは珪岩の村です。
ほんの少ししか離れていないのに景色がまるで違います。
道沿いには、ここがかつて海の底だったことを示す藻の化石がゴロゴロしています。
昔は三葉虫の化石もあったそうですが、多くを持ち去られてしまったそうです。
その軒下に横向きの水車が回っています。
川の水を家に引き込む水路
そして、また川に戻っていきます。
ガイドブックにもほとんど載っていない村ですが、先人の知恵が感じられるいい村でした。
Koji
ポルトガルのセントラ地方のトマールは12世紀に王様からテンプル騎士団に土地が与えられたことによって繁栄した街です。
現在では当時に建設されたキリスト教修道院が世界遺産に登録されています。
12世紀の後半にはポルトガルのテンプル騎士団本部としての役割を果たしていました。
見るからに重厚な造りが目を見張ります。
そして圧巻は教会内部の装飾
八角形をして円堂には煌びやかな装飾が施されています。
彫刻に絵画などで飾られた空間は時が経つのを忘れます。
大航海時代のポルトガル帝国の力の大きさを物語っています。
内側の壁にはキリストの生涯が描かれています。
豪華絢爛という言葉がぴったりの内装です。
こちらは室内のマヌエル建築様式の窓ですが、屋外に必見の窓があります。
中庭の回廊の建物にその窓はあります。
苔むした壁がより重厚感を醸し出しています。
人と比べると結構大きいことが分かります。
長い年月で風化していますが、近くで見ると装飾の細かいことも
マヌエル建築様式は貝,珊瑚,海草や錨,鎖など海や船、航海などに関する装飾が特徴です。
こちらは風の神が息を吐き、波が立っている様子でしょうか。
この修道院はお城のなかにあり、外側は城壁で守られています。
お城からの街の眺めです。
トマールの街は綺麗に整備されており、散策も楽しめます。
ライトアップされた夜の街の雰囲気も申し分ありません。
広場沿いにはバルやレストランも
週末で裏道のバルも地元の人たちで賑わっていました。
建物の壁に描かれた修道院の大窓のアズレージョ
何気なく壁に描かれているのがいいですね。
トマールは4年に一度開催される花祭り『タブレイロス祭り』でも有名です。
テンプル騎士団とともに栄えた街が花で一杯になります。
こちらは頭にのせる花飾り
建物の壁に昔の祭りの様子が、次回は2019年の7月です。
街から眺めるトマール城の城壁
リスボンから約150KM、ポルトガルでおすすめの街です。
Koji
国によって選ばれたポルトガル歴史的村12選のひとつ『CASTELO RODRIGO』
指定された歴史的な村には古い町並みが保存されています。
また、観光客受け入れられるように整備もされています。
ここカステロ・ロドリゴ村はセントロ地区の北部で、スペインとの国境近くに位置しています。赤茶けた村の様子もスペインの村と似ています。
国境に近いため、しばしば領土争いの紛争に巻き込まれ、その傷跡がいたるところに遺っている村です。
窓枠にはマヌエル様式の走りと思われるような装飾が施されています。
ここでのお勧めの宿は『Casa da Cisterna』
スイートを含む全部で7室のとてもアットホームなホテルです。
大きなテラスがあり
夏はプールでひと泳ぎ
暖かくなって来たら、テラスでの食事は風景を楽しみながら、より一層美味しくいただけます。
ここから夕陽も楽しめます。
このホテルでは夜のおすすめオプショナルツアーも用意しています。
ホテルから車で約30分のところにあるドウロ川の支流コア川の渓谷に遺る、世界遺産に指定された旧石器時代の岩絵を見学に行きます。
ホテルのオーナーがガイドの資格も持っているため宿泊客限定で催行しています。
ダム建設予定地として調査をしていた時に数キロの渓谷沿いに岩絵が見つかり、建設は中止されたそうでう。岩絵と言っても着色はなく岩に溝を掘って動物の形がいくつも重なっています。
昼間のツアーもあるのですが、夜の方が岩に光を当てることではっきりと岩絵が浮かび上がります。
この岩々は無造作に、そのままの姿で横たわっています。
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