ウィニペグを出発して、しばらくしたら、昼食時間です。
4泊5日のうち、最後の日はランチではなく、ブランチとなってしまうので、
昼食は2回だけ。
私は1回の昼食時間がエコノミークラスだったので、
今回の昼食が最初で最後のランチ
ランチメニューはこんな感じ
コブサラダ
ターキーサンドイッチ
エビとホタテ
ハモス
ハモスという料理は中東の料理で、口に合わない日本人の方も多いかと思います。
私はエビとホタテにしました。
これにスープかジュースも付きます。
私はそんなにお腹がすいていなかったので、ジュースにしました。
うわさでは
「VIA鉄道での食事は朝食と夕食は素晴らしいけど、昼食はそうでもない」
と聞いていたのですが、全然そんなことなかったです。
すごく美味しかった。
他の乗客によると、前日のランチのチーズバーガーはすごく大きくて、美味しかったらしい。
ランチにもデザートが付きます。
デザートはアイスクリームか、チョコレートブラウニー。
私はアイスクリームを選びました。
レッドチェリーアイスクリーム。
チェリー味はカナダやアメリカに多い味ですが、日本人には口に合わない場合が多いんです。
今回は本物のチェリーが使ってあったからか、アイスクリームが美味しかったからか、美味しくいただけました。
今回の4人の食事仲間の一人が、VIAの職員の方でした。
いつもは駅の方で働いていらっしゃる方で、仕事でウィニペグからサスカチュワン州のメルビルまで移動しなくてはならず、ランチも食堂車で食べることになったそうです。
その人によると、
例年この時期には雪は無く、こんな銀世界が続くのは珍しいそうです。
近年、サスカチュワン、アルバータ州は鉱山業がブームになってきていて、仕事も多くなってきているし、貨物の量も多くなってきているそうです。
サスカチュワンはPotash Mine(カリウム鉱山)で有名。
サスカチュワンには世界最大のカリウム鉱脈があり、カリウムの生産量も世界一。
貨物の中にPotashと書いてある貨物も良く見かけます。
また、サスカチュワンとアルバータ州で一番のブームになっているのは、
石油。
オイルサンドという原油が含まれた砂を掘り出し、原油を取り出します。
今まで、オイルサンドといえば、アルバータ州のフォートマクマレーでしたが、近年、サスカチュワンでも大規模なオイルサンド地帯が発見され、アルバータでもサスカチュワンでも今、最も盛んな産業となっているそうです。
埋蔵量はサウジアラビアよりも多いかもしれないそうです。
今まで、石油を運ぶためにパイプラインを引くのが通例でした。
しかし、石油会社はパイプラインを引くよりも、鉄道で運搬することにしたそうです。
確かに、VIA鉄道に乗車中にこんな貨物によく出会いました。
黒いタンクばかりがたくさん連なった貨物列車。
線路は単線のところも多く、2つになっている部分で他の貨物が通り過ぎるのを待たなくてはなりません。
また、2つ線路があったとしても、石油用のタンクが通り過ぎるときは、安全のためかなり速度を落として走らなくてはならないそうです。
原油の貨物列車は、精製所のあるアメリカに原油を運ぶため、アルバータ州からサスカチュワン、マニトバ、オンタリオ州を通って行きます。
特に単線の多いウィニペグまでが遅れ気味になってしまうそうです。
産業が盛んになればなるほど、貨物が増えて、遅れてしまう可能性があるということですね。
VIA鉄道の遅延にこんな裏話があるとは知りませんでした。
普段は話をしないような人と話をし、様々な話を聞けるのはVIA鉄道の魅力ですね。
by B
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VIA鉄道の旅シリーズ 以前のブログはこちらをご覧下さい。
旅の始まりはユニオン駅から
エコノミークラスで出発
エコノミーの食事とスカイラインカー
Capreol駅と車両
エコノミークラスの持ち物とWifi
エコノミーのランチとアクティビティー
次は寝台車の2段ベッドに乗換えだ!
食堂車での初めての夕食
2段ベッドの夜の顔
列車の中のシャワー事情
食堂車での初めての朝食
カナダ中部の都市ウィニペグ
最後は個室寝台で2泊
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