そうだ、ブカレスト行こう。
と京都へ行くノリで思い立って、「ブカレストの旅」2泊3日 をミュンヘン支店の聖さんと一緒に美女二人で行ってきました。
ルーマニアと言えばドラキュラ。
ドラキュラと言えば吸血鬼。
吸血鬼と言えば美女の生き血。
美女と言えば私たち。
というわけで、美女二人旅です。
大事なことなので2回言います。美女二人旅です。
異論は一切認めません。
「ブカレストの旅」2泊3日 は嬉しい往復送迎付き
更に日本語ガイド付きの1日観光もあります
街中ではあまり英語が通じなかったので、ガイドの方にいて頂けるとすごく安心できると思います。
因みに。
ルーマニア政府公認の日本語ガイドの方はたった2人しかいないそうです。
中学生ぐらいの頃に日本に4年間に住んでいたそうなので、日本語は心配無用です
ものすごく知識が豊富で疑問に思ったことは何でも答えて頂けます。
空港からそのままブカレスト半日市内観光へ連れて行って頂きました。
ブカレストの国際空港、ヘンリー・コアンダ空港(元オトペニ空港)から市内へは20分程度。
(渋滞していなければ、ですが…)
市内へ向かう途中で新聞社(Casa Scânteii)と凱旋門(Arcul de Triumf)が見られます。
*Casa Scînteii
http://en.wikipedia.org/wiki/Casa_Presei_Libere
新聞社はモスクワ大学を模して造られたそうです。
こんなに大きい建物なのに何故か地球の歩き方にも載っていなくて、日本語での情報が殆どありませんでした。
(車窓から見たので、撮影はできませんでしたが…)
凱旋門はベストポイントで激写。
バルカンの小パリという別名に納得の景観です。
凱旋門を後にして、向かうは農村博物館(Muzeul Satului)。
最初は、(18-19世紀の農村かーあまり興味ないなー)と思っていたのですが、そんなこと思ってごめんなさい。全力でごめんなさい。
ここで各地方の農村の風景が見られます。
ここに来れば全部見られるので各地方に行く必要がなくなるかも?
地方によって全く建物の構造などが違うので、とても興味深かったです。
オスマントルコが攻めてくるので遠くから見えづらいように半分地下構造になっていたり(写真)、雪が多いので屋根が鋭角になっていたりして、その土地その土地の特徴が現れていて面白いです。
また、家の中では当時の生活用品や民族衣装が再現されていました。
民族衣装を着てここに住んでみたいなぁ
布の上に最後の審判が描かれています。
トランシルバニア地方、ワラキア地方、モルダヴィア地方等、地方によって建物の造りが異なるので、必然的に教会の形も異なります。
全て木で出来ているので、普通はフレスコ画になるところは布に描かれています。
しかしこういうのどかな所をのんびりと歩いていると、今自分が何時代の何処にいるのか分からなくなります。
その辺からうっかり小トトロが出てきても納得しそう。
農村博物館でお土産が買えます。
ブカレストに着いて数時間なので若干躊躇したのですが、ダンさんに
「ここでお土産を買った方がいいですよ。お土産との出会いは一期一会ですから。」
とアドバイスを頂いたので早速コップをひとつ買いました。
これは本当です
空港でもお土産は買えますが、高い上にユーロで支払わないといけないので、初日だからとか気にせずに一目惚れしたら、迷わず買ってしまうことをお勧めします
多少荷物になっても車で移動しているので、あまり気になりません。
私はちょっと遠慮してしまって、結局買わずに後悔したものがあります
もう一度ブカレストへ行かなければ…!
アドバイスに従って食器を買い込んでいた聖さんは大正解です。
帰りの荷物は少し重くなりますが、重いのは空港から家に着くまでの僅かな間だけなのでちょっとの我慢です。
因みに換算レートは1LEI=0.25EURぐらいでした。
ここのお土産屋さんは可愛い上に安いです。(写真を撮り忘れました…)
聖さんは孔雀のような模様の入ったお皿を購入していました。
お店の人も
「この柄いいわね」
と頷くほど
地方によって模様の書き方が異なるのですが、みんな一様に可愛いです。
ルーマニアの民族衣装や民芸品はすごく可愛いです。
ブカレスト滞在中に何度言ったか分からない程「かわいー」を連発しました。
お土産品は女子の心をくすぐると思います。
少なくとも私たちはものすごくくすぐられました。
因みに農村博物館は撮影料はかかりませんでした。
場所によっては撮影料がかかりますのでご注意下さい
農村博物館の次は市内へ。
革命広場(Piaţa Revoluţiei)には共和国宮殿(Palatul Regal)、道を挟んで反対側に大学図書館(Biblioteca Centrala Universitara)、アテネ音楽堂(Ateneul Romăn)、そして旧共産党本部(Fostul Comitet Central al Partidului Comunist)。
激動の歴史が通り過ぎた場所です。*写真左側が旧共産党本部
共和国宮殿(Palatul Regal)
大学図書館
(Biblioteca Centrala Universitara)
*1989年ルーマニア革命について* *長いです。
ルーマニアは第2次大戦後、ルーマニア共産党による共産主義体制を樹立していました。
1974年に初代大統領となったのがニコラエ・チャウシェスク。
就任から暫くは西側諸国寄りの政策や姿勢を見せ、賞賛を受けることもありました。しかし、北朝鮮や中国の影響を受け、次第に独裁政治家へと変貌していきます。
更に強引な経済政策や政府の要職を家族や親族などで独占したことから、徐々に国民の支持を失います。
1989年12月21日、独裁政治を行っていたチャウシェスク大統領最後の演説の場となった旧共産党本部のバルコニー。
12月16日にティミショアラで起こったデモで多数の死者が出たことに対して抗議する若者がこの場で爆弾(一説には爆竹)を爆発させたことから、広場は混乱に陥ります。
1989年12月22日、革命広場に押し寄せた群衆に恐れをなし、チャウチェスク大統領夫妻はヘリコプターで逃亡。
これは同時に社会主義政権の崩壊も意味していました。
この革命広場で銃撃戦が三日三晩続きました。
逃亡の数日後、チャウシェスク大統領夫妻は逮捕され、形ばかりの軍事裁判にかけられ銃殺刑となりました。
銃殺刑の一部始終はテレビでも放映されたので、覚えていらっしゃる方もいるのではないかと思います。
この後、 救国戦線評議会が新指導体制を発表し、暫定政権が成立します。
翌1990年5月には多数政党による自由選挙が行われ、国民の直接投票による大統領も選出され、民主国家ルーマニアへの一歩を踏み出します。
ルーマニアに限らず1989年に着目して色々調べてみたのですが、この年は激動の年だったんですね…。
身近なところでは昭和天皇の崩御。
東西冷戦の終結。
天安門事件。
ベルリンの壁の崩壊。
そしてポーランドに端を発する東欧革命。
東欧革命の中で唯一流血革命となったルーマニア革命。
1989年以降を”現代”として歴史上区切る説があることも納得できます。
個人的にちょっとだけ感傷に浸った後、ダンさんの運転で街中を通って
運転中も案内して下さいます。 このゴミゴミ感がアジアチック。
国民の館(Casa Poporului)へ。
チャウシェスク大統領が日本円にして約1500億円を投入して建設した巨大な宮殿です。アメリカの国防総省ペンタゴンに続いて世界第2位の大きさだそうです。
何故独裁者はこうも大きいものを造りたがるんでしょうねぇ…。
国民の館は15時までの入場制限があるので、内部は見学できず。。。
最終日に廻ることにしました。
次は大主教教会(Biserica Patriarhiei)へ。
ちょうどミサの時間で、どこからかお祈りの歌?が聞こえてきました。
ミサ中でしたので、内部の写真は残念ながらありません
ルーマニア正教の教会の特徴として、教会の上部に十二使途が描かれています。
内部の印象ですが、アジア的な要素とヨーロッパ的な要素が混ざり合った感じでした。
装飾に金を多く使用しているところが、アジアっぽいなと思いました。
でも全体的にはキリスト教(ルーマニア正教)なので、私が思うヨーロッパ的な教会そのものでした。(若干造りは異なりますが。)
ああ、ここはヨーロッパだけどアジアにも近いんだと感じます。
ルーマニアは敬虔な信者の方が多いのだろうな、という印象も持ちました。
ミサ中だったのもあると思いますが、どこの教会に行っても大体懺悔している方を見かけたので。
大主教教会を見学した後に車でホテルまで送って頂きました。
ホテルは大きな通り沿いにある雰囲気のいいホテルです。
Hotel Capitol
お部屋はこんな感じ。
バルコニーもついてます。
チェックインも完了して、歩き廻ってそろそろお腹もすいてきた頃…
というわけで、
「ダンさん、ダンさん、お勧めのレストランはどこですか?」
「ちょっと歩きますけど、Caru'cu Bere(ビールの馬車)がお勧めです。」
一も二もなくCaru'cu BereへGO!
レストランはHotel Capitolから歩いて10分程度の場所にあります。
聖さんも私もビールは飲めないですが、そんなの関係ねぇ!(古)
外でも良かったのですが、中に入ってみると涼しい!
エアコンが効いてる~
ラッキー
因みにこの日の気温は最高32度ぐらいまであったようです。
エアコンがないとちょっと厳しいこの時期はレストランの中の方がいいかもしれません。
翌日に1日観光が控えているので、明日の昼食で食べられなさそうな料理をピックアップ
これは牛肉と野菜がたっぷり入った酸味のあるスープです。
付け合せの青唐辛子をかじりながら食べるのがルーマニア風。
辛いものが苦手な聖さんは一口でアウト
辛いものが得意な私も三口でGive up
ルーマニア人にはなれなさそうです
Mititei(ミティティ)というケバブに近い料理。
付け合せはマッシュルーム
付け合せはmămăligă(ママリガ)と呼ばれるトウモロコシが原料のペースト。
ルーマニアではよく食べるそうです。
山芋をすったものから粘り気を取った感じ?でしょうか。
皮の香ばしさは残ったまま、中身はしっとりふわっふわ。
いくらでも食べられそうです。
どれもこれも美味
香辛料も強過ぎず弱過ぎず。んー E foarte bun!(美味しいです)
プラムから作られた蒸留酒ţuică(ツイカ)が有名とのことで
勿論飲みます。
聖さんはアルコールが飲めないので、私が杯を空けました。
(アルコールは飲めますが普段は飲みません)
ほのかに甘くてアルコール度数が40度と高い割に飲みやすいです。
コーラで割って飲むこともあるそうです。
お腹も満たされて、デザートが来るのを待っていると何処からともなく愉快な音楽が…
19時半~20時ぐらいの間に訪れるといいことがあるかも?!
因みに衣装が異なるのは2回お色直しが入ったからです。
ダンスの曲調も衣装も地方によって異なります。
いずれにしても白タイツから目が離せません。
20時過ぎにホテルへ帰還。
明日は8時から1日観光です。
一日観光に備えて早目に就寝…
となるわけもなく結局深夜まで雑談していました。
まぁ、女子二人で夜通し何も語らずに寝ることがあるわけないですよね…。
目覚ましもセットして深夜1時頃就寝。
翌日はルーマニア1日観光です。
いよいよドラキュラとの対面となるか?!
アル@「ルーマニア」のマニアの方は「ルーマニアマニア」になるんでしょうか?