
こんにちは~。林です。
今回は質屋のお話です

質屋は広東語で ”當舗(ドンポォ)” と言います。
”質に入れる”、広東語で ”典當(ディンドン)”、”當(ドン)”と言います。
昔の質屋の広告看板は ”按” という漢字を大きく描いてありました。
現在の質屋は ”押” と大きく書いてあります。
現代の質屋は、LISBOAホテルの周辺やセナド広場の周辺に沢山あります。
マカオの質屋には悠久の歴史があり…
清朝の末期に、マカオの質屋はけっこう流行っていました。
昔の経済の中でとても重要な役割をしていました。

今回ご紹介する質屋は、1917年創業の”徳成按”です。
(質屋の名前 + 按)
”徳成按”質屋は、マカオの中でも、昔のまま構造が残してある建物です。
”徳成按”質屋の構造は、店頭 と 倉庫 と分けられています。
建物外観、内部の構造、デザインは、中国質屋の伝統的なものです。

質屋の展示館の中で、昔の質屋の用具、領収書、倉庫の防虫設計等を観覧できます。
2004年9月、”徳成按”質屋展覧館は、”2004年連合教科文組織アジア文化遺産保護大賞”を受賞しました。
(UNESCO 2004 ASIA-PACIFIC HERITAGE AWARDS for CULTURE HERITAGE CONSERVATION)
これは質屋の領収書ですね。

これは、質屋でよく使っていた特別文字~、呪文みたい~。

これは、質屋でよく使っていた専門文字で、帽子という意味です。
(左の呪文のような文字は、質屋専門文字。右の文字は、現在の繁体字の漢字)
(どう見ても、呪文ですね~!)
”元々虫に食われた古いズボン一枚”という意味です。
(お客さんが質屋に入れたズボンは、元々虫に食われた古いズボン一枚でございます。)
質屋の専門文字は、なかなか素人が分からないですが。
でも、とっても美しい文字ですね。
昔の貧しい市民たちは、生活するために、古くて破れたズボンや布団までも質屋に持って行ったんです
徳成按典当業展示館
(質屋展覧館)
営業時間:朝10時30分~夜07時00分まで。
(毎月の一番目の月曜日は、お休みです。)
入場料: 5 MOP。
住所:澳門(マカオ) 新馬路 396号。(セナド広場の近くにあります)