ブログ 2008.01.07

ミュスタイア、、


あまり聞き馴染みのない地名かもしれませんが、この小さな村、実は世界的に重要な村なのです。


鉄道も走らないこの村、スイスのチベットと行っても過言ではありませんが、あなたもこの村の世界遺産を訪れてみませんか?


聖ヨハネ・バプティスト修道院 (Kloster St. Johann Muestair)


1983年、世界遺産に登録された、1200年の歴史を誇る修道院です。





雪がちらつく冬の日、行ってまいりましたミュスタイアへ。

そこで目にしたのは、、、


目の前に立つだけでも歴史の重みに圧倒される建物。





バックの灰色の空がまたよく似合う。(もちろん夏の晴天も素敵でしょうが)





神聖な気持ちで門をくぐり、修道院内への簡素なドアを開けてみると。。 (写真入り口前)





圧巻!!!!


壁に、天井に、美しい壁画が刻まれています。


実はこの内部に描かれている絵が修道院を世界的に有名にしました。


約1200年以上前のもので、旧約、新約聖書の場面がストーリー上に描かれています。


受胎告知、最後の晩餐、ヨハネの殉教などの絵を確認することができます。





もちろん壁画を間近で見ることはできませんが、その色彩、その歴史の重さに息を呑まざるをえません。


もう少し深く修道院のことを知りたい場合。。





併設されている博物館を是非訪れてみましょう。(入場料CHF12)


780年、フランク王国のカール大帝の指示のもと建築された歴史はもちろん、

修道院内のフレスコ画やガラスを間近で見学することができます。


この修道院で生活をしていたベネディクト派の修道女の寝室も残されています。


現在こそ、その寝室は使用されていませんが、修道女達は今も昔さながらのスタイルで生活しています。








博物館見学中すれ違った一人の修道女は、暖かくほほえんでくれました。





"a school where one learns to serve the Lord".


聖ヨハネ・バプディスト修道院は「神に仕えることを学ぶ学校」とされ、1000年も伝統が続いています。


そんな修道院をようする村だから、村そのものも昔ならではの景観を保っているのでしょう。


ミュスタイアへのアクセス

サンモリッツからサメダンで乗り換えてツェルネッツZernezまで列車で50分。

ツェルネッツ駅からポストバスに乗車し約1時間。(バスは一日7本)


バスはスイス唯一の国立公園の中を走り、宿場町サンタ・マリアSt. Mariaを通過します。ここには地元の方に人気なこんなカフェがあります。







素朴なカフェで、素朴な手作りのお菓子。


歴史に触れ、自然に触れ、昔ながらの生活習慣に触れ、、


ゆっくりとそんなスイスの旅はいかがですか。


そのスイスの新しい一面は、スイス本来の姿かもしれません。

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