いよいよ待ちに待った夏がやってきます
日照時間の短いドイツでは、ちょっと陽が照るとここぞとばかりに日光浴をしたりしています。
ちょっと陽が照ると日焼け止めを塗る私とは大違いです。。。
だってシミとかそばかすが…
夏本番を迎えるにあたって、フランクフルトに来るならここに行っとかなきゃでしょ!という場所はここです。
ライン川下り
フランクフルトの正式名称は「Frankfurt am Main(フランクフルト アム マイン/マイン川のそばのフランクフルト)」
マイン川下りではなくライン川なところがミソです。
ものすごく余談ですが、なんでわざわざマイン川の~とつけるかと言うと、ポーランドとの国境近くにもフランクフルトという地名があるからです。
そちらはFrankfurt an der Oder/フランクフルト アン デア オーダーという名前です。
(1へぇ~)←古い
というわけで、ライン川観光へ行ってきました。
集合時間が11時頃と遅めなので、のんびり出発です。
ライン川1日観光に行ったこの日は快晴に恵まれました。
この時期、ドイツは快晴になることが多いです。
念のため、帽子も持って行ったのですが大正解でした。
これからの時期は更に日差しも強くなるので、焼きたくない方は上着も持っていった方が良さそうです。
実際の日差しは焼ける、というか焦げるという感じです。
グリルで焼かれる魚の気持ちがよく分かります。
11時15分過ぎにガイドの方が引率してバスで移動します。
ちょっとした修学旅行の気分です。
全員そろってるかー。出発するぞー。
参加した日は土曜日だったこともあって、参加人数は40人
アメリカ、ロシア、スコットランド、日本、韓国、スペイン、フィリピンと様々です。
フランクフルト中央駅の前を通り、車窓から観光しながら
バスはRüdesheim(リューデスハイム)へ移動します。
この日はMainz(マインツ)から途中乗車する人もいたので、Mainzに寄ってからリューデスハイムへ行きました。
Mainzの風景も見られたのでちょっと得した気分
バスの中ではガイドさんの自己紹介や、ガイドブック(英語、スペイン語、日本語)の販売があったり、昼食の特別メニューなどについて質問があります。(全て英語ですが…)
後述しますが、通常のメニューは鶏肉のグリルです。
5月から6月にかけてはSpargel(シュパーゲル/アスパラガス)のメニューもあるので(要追加料金)この機会にぜひぜひお試し下さい。
ガイドさんは「別料金かかるけどアスパラガスがお勧め!」としきりに勧めていました。
私がガイドでもお勧めします。季節物ですから!
リューデスハイム到着後、ここからリフトに乗ってAssmannshausen(アスマンスハウゼン)まで降ります。
高所恐怖症の方はバスが連れて行ってくれるので大丈夫です
半分以上の方がリフトで移動していました。
バスを降りてリフト乗り場までは歩いて5分ぐらい。
リフト乗り場までの風景はこんな感じ↓
めちゃめちゃ天気いいなぁ。
いかにもドイツの田舎!という雰囲気です。期待を裏切りません。
リフトはスキー場のものと同じような感じです。(2人乗り/別料金)
小鳥のさえずりを聞きながら山を下ると目前にライン川が見えてきます。
よく目を凝らして見てみると
右手前方に早速古城もあります。
頂上を越えたところで
右手側にはワイン畑が広がります。
リフトを降りてから再び徒歩でライン川沿いのレストランへ移動します。
レストランへ向かう町並みはメルヘンチックでとても可愛いです。
女の子好みの町並み。
5分ほど歩いてZum Anker(ツム アンカー)というレストランに到着。
ちょうど藤の花が咲いていて、とてもキレイでした
このレストランだけでなく、周辺のカフェや他のレストランも
入り口には藤の花が咲いています。
レストランの中の装飾は割とごちゃごちゃしていますが、
いかにもドイツ!という感じです。
後でワインの試飲もありますが
あえて貴腐ワインを頼んでみました。
(Eiswein/アイスヴァイン/貴腐ワイン/約9ユーロ)
↑さすがに高い
貴腐ワインはかなり甘いので食前酒にお勧めです。
そして水も一緒に頼むのがお勧めです。
(水は約3ユーロ)
フライドポテトと鶏肉のグリル、ザウアークラウトっぽいサラダ。
同じテーブルになった人はみなさん同じ食事だったので
ベジタリアンや他の食事の写真が撮れなくて残念
1時間ぐらいで食事を終えて、いよいよライン川下りです。
レストランからライン川沿いに歩いて5分ぐらいで船乗り場に着きます。
もっと上流から乗って来ている方が多く、満席で最初は座れませんでした。
途中幾つかの船着場で乗客の乗降があるので、ちょっと減ったり増えたりします。
でも景色は最高。
風はかなり強く吹いています
Reichenstein(ライヒェンシュタイン)
Schloss Stahleck(シュロス シュターレック)周辺
Shloß Stahleck(シュロス シュターレック)
シュターレック城
Kaub(カウプ周辺)
Kaubを過ぎて5分ぐらいで、いよいよLoreley(ローレライ岩)です。
ローレライに座る美しい少女の歌に引き寄せられて船が川の渦の中に飲み込まれてしまった、というあの伝説の岩です。
その昔は川幅が狭かったので
頻繁に事故が起こったためだそうですが…
そのローレライ岩はこちら↓
予想外に巨岩です。
どのくらいでかいかと言うと
このぐらい。
昔のドイツ人、惑わされ過ぎだよ!
と心の中で一人ツッコミました。
いくらなんでも物には限度が。
ローレライを過ぎたところで右手にSchloß Katz(カッツ城)、、左手にはRheinfels(ラインフェルズ)を眺めて、St.Goarshausen(ザンクト ゴアスハウゼン)で船を降ります。
「Green Lineツアーの人はここが終点です」と丁寧にアナウンスが流れるので、はぐれることはないと思います。
但しやっぱり英語ですが。。。
またまた余談ですが、RheinfelsにはSchloßhotel & Villa Rheinfelsという古城ホテルがあります。
ここならきっと景色がいいだろうなぁ、と納得。
新婚旅行の時にでも来よう。
全員揃ったところでバスに乗り換えて、スタート地点のAssmannshausenに戻ります。
バスの進行方向右側の座席に座ると今まで船で下ってきたライン川をもう一度眺めることができるのでちょっと得した気分になれます。
この日は人数が多かったので、2組に別れてワイナリーで試飲になりました。
後発のグループで参加したので、30分間は自由時間ということで船着場周辺をうろうろしました。
周辺にはレストランやカフェ、ホテル(B&Bかな?)が多くありました。
ボーっと歩いていたら、小さな小家がありました。
なんだこりゃ?と思ってよく見てみたら、スクリューと鐘が飾られたお宮?でした。
上部のプレートにちゃんと
航海の安全をとか書いてありました。
日本で言ったら、道端とかにあるお地蔵さんと同じ感覚?
昔、日本の某港町でこんなのを見かけたことがあるので、
なんだかちょっと嬉しくなりました。
30分経ったところで入れ替わりでワイナリーへ。
ワイナリー自体は昼食を摂ったZum Ankerの横にあるバーでした。
それぞれ全然味が違います。
机を支えているのはよく見ると人魚です。
(多分正しくはローレライ??)
ワイナリーの中は人魚というかローレライの人形が飾ってあって面白いなーと思って、またボーっとしていたら

「あ、本物!」
と言われて自分の真後ろを振り返ると
ローレライがにっこり
∑(゚Д゚)
↑多分本当にこういう顔をしました。
素でビビりました。
周りを見ていないにも程があります、自分。
一通りワインの説明を聞きながら試飲をします。
なんでも空港で買うより安いらしいですよ!
まぁ、私はドイツに住んでいる人間なので買いませんでしたが。
あんまりお酒飲まないし。
ワインの試飲を終えて、ローレライと記念撮影
バスに戻り、今度はNiederwald Denkmal(ニーダーヴァルト デンクマル/ニーダーヴァルト碑)へ。
ちょこっとお酒も入っているので、大分眠いです。
でもここで寝ないでちょっと頑張って起きてて下さい
バスの進行方向左側に座るといい感じです。
昼間にドイツに着くフライトに乗ると、上空から黄色い地面がよく見えるのですが、正体はこれです。
さてさて場所は変わってNiederwald Denkmal(ニーダーヴァルト デンクマル/ニーダーヴァルト碑)です。
初のドイツ皇帝となったヴィルヘルム1世の記念碑です。

ここからはライン川が一望できます。
…ただ、残念なことに現在この記念碑の周辺は工事をしていて、写真を撮ろうとすると、どうしても工事中の更地などが入ってしまってあまりキレイでないです
そこで。
他のみなさんがNiederwald Denkmal周辺で写真を撮っている間に、記念碑と反対方向にあるTempel(テンペル/直訳は「お寺」)の方へ行ってみました。
いい眺めだなぁ。。。
しばし放心。
こちらは記念碑の方と比べて傾斜が急で、手すりなどもないのでちょっと危険ですが、眺めはこっちの方がいいです。
でもここでの滞在時間はたった10分あんまり余裕はないです。
バスに戻って、再び一面の菜の花畑を眺めたり、ライン川を車窓から眺めながら麓へ戻ります。
その後、Grosselgasse(グロッセルガッセ/グロッセル通り)で30分ほど休憩します。
休憩、というか実際はお土産を買う時間だったりします。
Grosselgasseは狭くて細いですが、なんだかうきうき
する道です。
賑やかで和やか
なんででしょう?
ちょっと不思議。
写真ではその雰囲気は伝わりにくいと思いますが。。。
どんなものが売ってるのかなーと思って覗いてみると、陶器のベルが売ってました。
フランクフルトや他の街ではあまり見ないと思います。
お土産に陶器のベルもいいかも、と思いました。
可愛い
喉が渇いたので、アイスを買って食べながら歩いていると、
どこからともなく音楽が流れてきました。
どこからだろうと思って見てみると、道沿いのレストランで
生演奏していました。
この雰囲気がこの道全体に漂ってます。
愉快な雰囲気に誘われて、何もしていないのに思わずにやりと笑ってしまいそうになります
名残惜しいですが、ここからはバスで一路フランクフルトへ戻ります。
19時過ぎにはフランクフルトに到着して、各自解散となります
このツアーの内容はかなり濃いのでお勧めです
その分帰る頃にはかなり疲れ切ってしまいますが。。。
船上ではビールも飲めるので、夏はライン川を眺めながらビールで一杯いかがですか?
(アル@私はビール飲めないですけどね)