フランクフルトから電車で約30分の街、マインツに行くと訪れずにはいられない場所があります。
それは「聖シュテファン教会」。
これまでマインツは3度訪れましたが、3回ともこの教会を訪ねています。
外からは特に大きな特徴のなく、大聖堂に比べるとずっと規模が小さく地味な教会ですが、中に入ると息をのむ美しさ…シャガールがステンドグラスを手がけたこの教会は、まさに「青の教会」とよびたくなるほど鮮やかな青が印象的な教会です。
この教会はすべての窓がシャガールの青いステンドグラスで飾られています。
扉を開けて中に入ると色のせいか少しひやっとするかんじがして、水の中にいるような、不思議な気持ちになります。
これらのステンドグラスはシャガールの晩年の作品で、86歳の時に作り始めたものだというから驚き。
ステンドグラスの作り方すら知りませんが、単純に窓の総面積を考えただけでも大仕事であることは想像がつきます。
実際完成までには10年近くかかったそうです。
教会の奥の扉を抜けるとそこには全く違う雰囲気の中庭回廊があります。
この辺りの土地でとれる赤い砂岩で作られた建物は教会内とはうってかわってあたたかい雰囲気です。
壁や天井の装飾がとてもきれいで、その装飾がつくる影もまたきれい…
実はシャガールの絵は特別好きというわけではないんですが、始めてこの教会を訪れたときには鳥肌が立ちました。
教会は丘の上にあるので駅からは少し歩きますが、この教会をみるためだけにでもマインツに行く価値はあると思いますよ。
聖シュテファン教会(St. Stephan)
11月~2月:月~土 10時~16時半
日 12時~16時半
3月~10月:月~土 10時~17時
日 12時~16時半
(エス)