こんにちは
中国の春節はもうすぐそこまで来ています。
この時期になると、
中国ではどこの駅も帰省の人たちで混雑しています。
往年のこの時期なら、汽車駅の乗車券売り場では、
チケットが発売される前日の夜から
長蛇のような列ができたことでしょう。
実際に、私も学生時代は休み、特に冬休みの時、
乗車券の購入で散々苦労しましたよ。
しかし、今年はもうあんな寒くて体が凍るような思いをしなくてすみます。
すでにご存じの方もいらっしゃると思いますが、
今年1/1から、
汽車乗車券実名制度が中国全土で実施され、
ネットや電話での発売も窓口発売より2日くらい早かったので、
家にいながら乗車券を購入することが出来るようになりました。
このやり方自体は別に新鮮でもなければ珍しくもないですが、
広大な領土と膨大な人口を抱えている中国では
実施にいたるまで結構長い歳月がかかりました。
乗車券と身分証明証両方が揃わなければ、
乗車できません。
ちょっと面倒くさがる人もいるかもしれませんが、
中国が法制社会を目指している以上、
早かれ遅かれこうなるんじゃないのかしら。
以前は、この時期の乗車券購入難の火に油を注ぐのは
「黄牛」と呼ばれる人たちでしたが、
(乗車券を買い占めて、売り切れなどで買えなかった人に高額で売る人たちのこと)
実名制度が実施されると、
同日同車両を一人1枚しか購入できないことになっているので、
買占めはまず無理です。
こうなれば、喜ばしいことに、
無駄なお金を使わず、
乗車券を普通な値段で買って帰省できる人たちが増えます。
しばらくの間は、「黄牛」もおとなしくなりそうですね。
実名制度の施行は今年で初めてなので、
個人情報の漏洩や乗車券購入サイトの混雑、
ネット上での購入の仕方を知らない老人や農民など、
心配されることもたくさんあるだろうが、
実家に帰れる確率が高くなったのは
何よりも大切なのではないでしょうか。
多少の問題があっても仕方ないです。
そうはいっても、問題があれば、
やはり早期の解決を目指してほしいものですね。