グルメ 観光 2020.12.25

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こんにちは、台北支店のKです。
前回に引き続き、台湾の眷村料理Part 2を紹介しようと思います。
今回は台北市の陸光小館(りくみつしょうかん)の眷村料理を食べてみました。

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オーナーの李さんは新北市五股区の眷村「陸光一村」の軍人家出身のため、
店の名前を「陸光小館」と名付けたそうです。

店内の様子はレトロで、台湾の60年代の軍事風っぽい感じです。

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壁にある古い写真や書類などはオーナーの李さんの父親とその部隊の隊員の遺物で、由緒あるお店です。

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メニューは二種類あります。
一つは一人分の料理メニュー、もう一つは多人数用の家庭料理メニューです。
(一人分メニュー)

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(多人数用の看板料理メニュー)

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今回は一人で行ったので、一人分の料理にしました。
頼んだのは八寶辣醬麵(八宝ピリ辛ソースがけ干麺)と滷味(台湾風煮物)です。

八寶辣醬麵(八宝ピリ辛ソースがけ干麺)

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八寶辣醬とは料理の名前で、中国上海料理炒辣醬(ピリ辛ソース炒め)から派生した料理です。
八寶とは、八つの食材を用いることですが、実際は必ず八つの食材を用いるとは限りません。目の前にある食材を活用することです。

1960、70年代、台湾がまだ貧しかった時代に、食材を無駄にしないように、残っている食材をまとめて辛めのソースをかけて炒めて、八寶辣醬を作って、麺やご飯に載せて食べていました。

そのため、八寶はレシピがなく、店によって食材がまったく違う可能性があります。
作り方はまさに眷村料理のコンセプトそのものです。

陸光小館の八寶辣醬は枝豆、干し豆腐、ニンジン、豚肉などが入っていて、ピリ辛ソースもそこまで辛くないので、食べやすいです。

麺は太く、硬さは日本のラーメンに近い食感で、日本人の方にもお勧めします。

価額は70元(約250円)です。
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滷味(ルーウェイ)とは、濃い味のスープで煮込んだ台湾式のごった煮です。バリエーションが多く、店によって作り方が違います。

もともと台湾人はごった煮のような滷味をあまり食べなかったのですが、眷村出身の者がこのレシピを広げて、やがて台湾の人気B級グルメとなり、今は食堂、屋台などでよく滷味を見かけるようになりました。

昔冷凍庫がまだ発達していなかった時代に、食べ物を滷味にしておくことが多かったようです。そうすれば、食べ物は(半日ぐらい)長く保存できるし、いつでも食べられるようになります。いわゆるファストフードのような感じです。

滷味の頼み方は好きなものをお皿に載せて、店員さんに渡したら、カットしてもう一度温めてくれます。

台湾の食堂の滷味は基本的に干し豆腐、ゆばなどの豆製品、昆布、肉、ホルモンなどがメインで、おかずとして食べます。

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今回筆者頼んだのは干し豆腐、昆布、マコモダケ、レンコンの滷味です。
価額は合計130元(約460円)です。

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食堂の滷味は基本的に醤油膏(甘めの濃厚醤油)のタレがよく使われていますが、陸光小館のタレはたぶん市販のものではなく手作りなので、化学的な味がなく、昔懐かしいな味で食べやすいです。
八寶辣醬麵のおかずとしてボリューム十分です。
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台湾のレトロ眷村料理を食べてみたい方はぜひ一度足を運んでください。

アクセスは台北市メトロ忠孝敦化駅から徒歩約500メートルぐらいです。

https://goo.gl/maps/ZE4CMTFj5GnCu32S7

以上、台北支店からでした。

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