こんにちは、台北支店のSです。

台北の下町萬華と言えば、「龍山寺」、「剝皮寮」、「華西街夜市」などが有名です。歴史を感じられて、昔の庶民の生活を体験できるのが萬華の魅力です。

今回紹介したい「新富町文化市場」もその一つです。

「新富町文化市場」は、約90年前に建てられた建物で、
名前の通り、もともとは萬華の伝統市場でしたが、
現在は「萬華の文化基地」として、レンタルオフィスやスペースを提供しています。
飲食や歴史に関する講座も定期的に行われています。

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新富町文化市場の入口

右側の木製の扉は「愛嬌姨冰店」という創業80年の氷店です。

萬華地区の伝統市場で使っている氷は、大体このお店で生産された氷です。

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お店の内部

オーナーは70歳のおばあさんで、現在も現役で働いています。

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昔の金庫

数年前に発見されて、開錠の専門家を呼びましたが、、、

残念ながら中身は何もありませんでした(笑

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カフェ

奥に見えるのは、昔の市場の構造です。

(カフェ自体は9月12日に営業終了となりました。)

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昔の市場風景をミニチュアで再現したものです。

すごくかわいいですね。

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市場の中庭

近年はインスタ映えスポットとして知名度が上がっています。

近年、台北は「新富町文化市場」のような古跡を整理して再利用するリノベーションが流行っており、ミュージアムやカフェとして様々な建物が生まれ変わっています。

古い建物が好きな方はぜひ時間をかけて、台北市内で探してみてください。

以上、台北支店でした。

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【新富町文化市場】

住所:台北市萬華区三水街70号

営業時間:10:00~18:00、月曜日定休

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こんにちは、台北支店のKです。

前回に続き、国旗屋の料理を紹介します。
米干を中心とする雲南料理が人気を博しています。中華料理、山岳料理、東南アジア料理をまとめた味で、普段の台湾市場ではあまり食べられない珍味です。

(国旗屋のメニュー。雲南料理のため、正直多くの台湾人もどんな料理かわかりません。)

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今回、筆者は綜合米干、大薄片、碗豆粉の3種類を頼みました。

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綜合米干とは日本語に訳すと、ミーガンの盛り合わせです。
米干(ミーガン)とはインディカ米を磨いて、ペースト状にして、鉄板に載せて蒸します。出来上がったら、太い麺のようにカットします。

見た目はベトナムのフォーに近いですが、食感は全く違うもので、口に入れると、すぐ溶けます。子供や高齢者にとって、非常に食べやすいです。

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豚ミンチのスープは見た目は濃そうですが、台湾系のラーメンのようにあっさりとしています。また山岳料理のため、海産物の出汁、食材などが入っていません。日本の方にとって珍しい味だと思われます。

また米で作られているため、ご飯のように満腹感を得られて、労働者にとって非常にコスパが高い料理です。

米干の盛り合わせとは卵、豚肉、豚レバーを一緒に入れたものです。

これ一杯だけで、食欲が満たされて、泰緬孤軍に相応しく素朴な戦陣食らしい料理です。

大碗(Lサイズ):65元(約230円)、小碗(Mサイズ):60元(約210円)

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碗豆粉(ワンドウフェン)

エンドウ豆をゼリーにして、さらにキュウリ、ピーナッツ、唐辛子などを載せて、酢のタレをいれた料理です。

エンドウ豆のゼリー自体はあまり味がしませんが、酢のタレがかかっているため、酸っぱくて、爽やかな味で、東南アジア風らしい料理です。

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Lサイズ:50元(約175円)、Mサイズ:40元(約140円)

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大薄片(ダーバウピエン)
豚の頭の皮を薄く切って茹でた後、ピーナッツ、玉ねぎ、パクチーなどを載せて、碗豆粉と同じタレを入れた料理です。

台湾の食堂でよく豚の頭の皮を使ったおつまみを見かけますが、大薄片の場合、酢のタレを使うため、全く油っぽさを感じず、爽やかな味です。ビールが好きな方にとって、おつまみに丁度いいかもしれません。

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Lサイズ:100元(約350円)、Mサイズ:50元(約175円)

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筆者は全部Mサイズを頼んだので、合計150元(約530円)でした。
コスパがよくて美味しかったです。

忠貞市場へのアクセスは、台北駅から台湾鉄道で普通電車に乗り、中壢駅で降りた後、市内バスに乗り換えて約90分ぐらいで到着します。

アクセスはこちら

市場は午後三時を過ぎると、ほとんどの店舗が閉店するので、早めの出発をおすすめします。
台湾の歴史を体験し、雲南料理を食べたい方はぜひ一度足を運んでみてください。

以上、台北支店のKでした。

【国旗屋】
住所:桃園市中壢區龍平路215號
定休日:毎週木曜日

こんにちは、台北支店のKです。

今日ご紹介するのは台湾の変わったタイ式料理その3『泰式打拋豬(ガパオ豚ひき肉)』です。

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ガパオといえば、タイ式料理の定番で知名度が高いですが、台湾では本場のタイと違い、台湾風にアレンジされてきました。

それではタイ本場のガパオと台湾のガパオはどこが違うのか、比較していきたいと思います。

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1.外観のちがい
本場タイのガパオは目玉焼きと一緒にご飯にかけて、ガパオライスにするのが一般的です。

台湾のガパオは、直接ご飯に乗せず、コース料理のように、多人数でシェアして食べます。

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タイのガパオライス、参考資料:https://www.ifit4health.comより 

2.お肉の違い
本場タイのガパオは特定のお肉に限らず、鶏肉、豚肉、牛肉、イカ、エビ、ピータンなども使っていますが、台湾のガパオは基本的に豚、牛、鶏のいずれかのひき肉を使うのが一般的です。

3.バジルの違い
本場タイのガパオはホーリーバジルの葉で炒めるのが一般的ですが、台湾の場合、九層塔という台湾バジルを代用することが多いです。

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ホーリーバジル 参考資料:https://zh.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%A3%E7%BD%97%E5%8B%92 より

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九層塔(台湾バジル) 参考資料:https://pwd.gov.taipei/News_Content.aspx?n=5C3C29C78077C93E&s=CC627EC8769E19D1&sms=72544237BBE4C5F6%20 より

別に台湾人はホーリーバジルの味が嫌いなわけではありませんが、ホーリーバジルは手に入りにくく、また保存も困難なため、台湾でガパオを作る際にはよく九層塔が使われるようです。

ホーリーバジルは葉っぱが楕円で鋸の形をしていますが、九層塔は同じく鋸形ですが、葉っぱが細いのが特徴です。

香りは九層塔のほうが濃くて、ハーブのような独特な匂いがします。台湾の熱炒店(台湾式の居酒屋)のお肉料理や塩酥鶏(台湾風の唐揚げ)などによく利用されています。

基本的に、どんなお肉でも九層塔を入れて炒めると、台湾っぽい料理となるほど癖になる味です。

4.辛さの違い
本場タイのガパオはナンプラー、大量の唐辛子などの調味料を使用するため酸っぱくて辛いのが一般的です。

その辛さは多くの台湾人も我慢できないほどです。けれども、唐辛子を入れないと、見た目はガパオっぽくなくなり、ただのひき肉料理になってしまうため、代わりにぷちトマトを入れて、ガパオっぽくすることが多いです。

もちろん辛いのが好きな人もいるので、その場合は、トマトと唐辛子を一緒に入れます。

いつの間にか台湾のガパオ料理にはトマトが入っているのが普通となりました。

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台湾のガパオは本場に比べると、ナンプラーによる酸味は同じですが、辛さが抑えられていて、代わりにプチトマトによる爽やかな味となっているのが特徴です。
そして台湾バジルの九層塔を入れることで、タイ式台湾風料理となっています。

また、ガパオはご飯と相性抜群、台湾のB級グルメ「魯肉飯(ルーローファン)」に似ているので、台湾人にとって、ガパオは異国風魯肉飯のような存在です。

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泰式打拋豬(ガパオ豚ひき肉)

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台湾魯肉飯(ルーローファン)、

台湾に来たら、魯肉飯だけでなく、ぜひ台湾式ガパオも食べてみてください。
以上、台北支店でした。



HIS 台北支店

2024.04
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