観光 2006.10.26

朝も開けきらない中、列車は8:28ぴったりに出発しました。

朝もやの中をひた走るBERNINA


moya1

時折鳴らす「ピーッ!」という汽笛も、

昔懐かしい縦笛のようなかわいらしい音です。



しばらく行くと(この間約30分)、
かの有名なランドバッサー橋を通過。
目もくらむような高さで噂に違わぬ迫力です。


ランドバッサー

但し通過時間は僅か2~30秒・・・。

写真撮影に夢中になっていると、見逃しますよ!
ファインダー越しに見るより、直に眺めた方が迫力あります。



途中の景色は「黄葉」が見事で外を見ていてもあきません。
(↓撮影は10月上旬に乗車した時ものです)


オウヨウ

途中下車しての「秋のハイキング」も中々素敵ですね。
家族連れのハイカーも多く目にします。




やがて列車は氷河のすぐ近くを通過、

車内からもその迫力ある景観が楽しめます

hyoga

実は、かの有名な「氷河特急」からはネーミングとは異なり

現在氷河を見る事はできません。

誰かが「ベルニナ急行こそ氷河特急と名乗るべきだ」

と言っていたのを思い出します。

どんどん高度を上げてゆく列車は

ついに標高2000mを越える地域に突入。
いつの間にかあんなに見事に見えていた「黄葉」も

すっかり見えなくなり、荒涼とした地域になってきました。



有名な氷河湖「ラーゴ・ビアンコ」の横をひた走ります。

見てくださいこの湖の色!

周りの荒涼とした景色に非常にマッチしています。


ラーゴビアンコ

沿道にはハイキングを楽しんでいる人達も。

是非手を振ってみましょう。喜んで応えてくれるはずです。
もうすぐ沿線の最高地点「オスピツィオ・ベルニナ」です。
「オスピツィオ・ベルニナ」を超えると、

列車はグングン高度を下げていきます。
まるでコースターか何かに乗っているような感覚で、

座っていてもその急勾配は良く分かります。



まるでトラムのよう!

一般車道を車と並走しながら街中を抜けてゆきます。


toramu

この非日常的な乗車感覚に、

頭の中でTV番組「世界の○窓から」のテーマ音楽が

流れてきたのは私だけでしょうか?



ここで世界的にも珍しい、

フル・オープンのループ橋「ブルジオ・ループ橋」を通過。


burujio

外を見ていると、つい方向感覚が狂ってしまいます。

そうこうしていると・・・



ついに終点、イタリア領の「ティラーノ」に到着です。

片道やく4時間とちょっと。


tirano

イタリアですから、ちゃんとイミグレーションもあります。
パスポートは忘れずに持参しましょう。




ここで帰りの列車まで(約1時間半)、

ゆっくり本場イタリアンのランチを堪能。


lunch

駅近くにはオープンエアーのいい感じのレストランが

軒を並べています。

しかもスイスと違って比較的リーズナブルで味わえます。

ワインもすすむ!



レストラン脇で元気に遊んでいた子供達に

カメラを向けると・・・皆そろってニッコリ!

kids

となりの駅では、「ミラノ行き」の列車案内が。

そうです。ミラノまではここから僅か2時間半の距離。

だってイタリアですもの。


*** *** ***


そうこうしていると帰りの列車の発車時刻となりました。

全く同じルートを行く列車ですが、

行きと帰りは日の光が当たる角度も違って同じ景色も

異なって見えるから飽きる事はありません。

しかも行きの列車でシャッターチャンスを逃した人も

もう一回チャンスが巡って来る訳です。

クールでの乗り継ぎも楽々で、

夜8時頃にはチューリッヒ中央駅に到着しました。
チューリッヒからの日帰りで楽しめる、絶景めぐりの旅でした。

スイスパスを持っていれば、

座席指定料金(片道9フラン)だけで楽しめますよ!




<<<おまけ>>>

★「パノラマ車両の車内は直射日光で暑い・・・?」

いえいえ。ベルニナEXには電動サンシェードが

付いているので大丈夫。


カーテン

でも折角のすばらしい景色だから、

なるべく使いたくないですよね。



★「良い写真が取りたいのに、窓が開かない!」
そうなんです。ベルニナEXの痛いところですね。
でも大丈夫!車両の端・トイレの前には

僅かに頭が出る位の幅で空けることの出来る窓が有るんです。


mado

非常に人気のポイントですから、

周りのお客さんと仲良く交替しながら撮影して下さいね。



★「デジカメの電池が・・・!」
絶景が連続するベルニナEXなだけに、

ついついカメラのシャッターを押しまくっちゃって電池切れ・・・。

でも大丈夫!車内には何と電源コンセントがあるんです!


plug

但し数は少ないので要注意!

また日本のそれとは形もボルトも違うから、

アダプターは必要です。

あと、使う前には一言車掌さんに声をかけた方が安心して使えます。



★「腹減った~、喉が渇いた~・・・」
車内販売も回ってきます。


miyage

あと、ちょっとしたグッズも売ってますから

良い乗車記念のお土産になるかも。


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