6月だというのに、ちっとも初夏らしくないミュンヘン
雨の日がつづいたり、ついつい屋内での時間が増えがちです。
そんな気分を吹っ飛ばすべく!
先週、アルプス山麓の一角、ベルヒテスガーデンに行ってきました
ベルヒテスガーデンは、オーストリアとドイツの国境地帯に位置する、
湖と山の美しいところです。
「例のあの人」の山荘があることで有名なこの地をGlay Line社主催の
バスツアーで訪れました
(Glay Line社はノイシュバンシュタイン城の観光などでもお馴染みですね!)
この日の朝は曇り
山のお天気は変わりやすいので、折り畳み傘とサングラスを持参
8時10分 ミュンヘン中央駅の集合場所に到着すると、
すでに人とバスがいっぱいでした。
Glay Line社のバスは全てここから出発するので、スタッフの方たちが
お客さんの行き先を念入りに確認します
ベルヒテスガーデン・ツアーのガイドはマリアンさん
バウチャーを渡して2階建てバスに乗りこむと、車内もすでにいっぱいでした
この日のお客さんは、ほとんどがアメリカからと中南米からだったので、
マリアンさんは、英語とスペイン語でガイドをしてくださいました
右手にアルプスが見えてきます。
バスの右側に座ったほうが、車窓を楽しめます
10時30分
Ramsan-Taubenseeというところで、15分の休憩を取りました。
みんなバスから降りて、アルプスを背景に写真撮影しました
11時45分、ベルヒテスガーデンの町に到着。
すでに、ちょっとひんやりした空気になっていました
心なしか、雲行きもだんだんあやしくなってる・・・・
ここで公共バス(ケールシュタイン・バス)に乗り換えて、山荘のある
山のふもとまで向かいます
駐車場にある、この看板がバス乗り場の目印です
この階段を下りると、お土産もの屋さん、お手洗いなどがあります。
寒いので、熱いコーヒーを飲んでいる人がたくさんいました
ちなみにここで外気温は9℃、山頂は5℃
ミュンヘンを出発するとき、15℃はあったはず。
山頂に行く前に、ちょっとドキドキ
バスに乗って、ヘアピンカーブをくねくね上がります。
空がどんどん暗くなってきました・・・
山頂にある山荘は、ヒトラーへの誕生日プレゼントとして
ナチス隊員がつくったもの。
この一帯をナチスのものにするために、住民は強制的に
移住させられました。
山荘に上がるための「黄金のエレベーター」も、彼の権力を
誇示するために 金を用いてつくられたのだとか
当時の彼が、どれほど力を持ち、人々が恐れながらも追従していたのかが垣間見えた気がしました。
エレベーターに乗る前に、短いトンネルを通ります
ちなみに、この先の黄金のエレベーターは写真撮影禁止


せっかくのプレゼントでしたが、ヒトラーにとって、この別荘
「大のお気に入り」とはならなかったようです。
迷信深い男だったため、落雷や雪崩などで自分が命を落とさないかと
心配したのだ、とはマリアンさん談。
黄金のエレベーターで山頂まで上がると、雪がいっぱい残っていました
霧もかかり、まるで別世界です。。。

この町とヒトラーの、数奇な歴史をパネルで紹介しています。
全部ドイツ語で書かれているため、マリアンさんがひとつずつ
英語に訳して解説してくださいました

山荘にはレストランもあります
山荘の外に出ると、先ほどより視界が悪くなっていました
コーヒーとケーキで体を温めたし、せっかく来たからには山頂の十字架まで行かなくては!
13時45分

エレベーターを下りて、バス乗り場に集合しました。
この頃になって、ようやく雲間から太陽が顔を出しました

晴れると、山頂まできれいに見えます
またまたヘアピンカーブをバスで下りると、ここでもフリータイムが
もうけられました。
2時間ほど時間があるので、このときに昼食をとることもできます
レストランからは、アルプスを堪能できます
お天気が良ければ、外のベンチがオススメ
私は山頂で腹ごしらえをしたので、ここでは資料館を訪れることにしました。
資料館は、レストランの脇にある階段を下りるとすぐのところにあります。
入り口で各国語のガイド・ボード(ラミネート加工の)を貸し出しています(日本語版もあり)。
有料音声ガイドはドイツ語、英語などで借りられます。
こちらは残念ながら日本語はありませんでした。

展示はすべてドイツ語のみで表示されていますが、写真、音声、ビデオ、
ジオラマなどがたくさんあったので、説明を読まなくてもボリュームたっぷりです。
しかし、この資料館の目玉は、地下にある防空壕かもしれません
実際に使われていた防空壕が保存されているのです。
青空とこの資料館のテンションは対照的ですが、「事実を伝える!」という
使命感が感じられるので、山荘を訪れることがあれば、ぜひこちらにも
行ってみてくださいね

16時
借りていた日本語のガイド・ボードを入口で返却して、
集合場所に向かいました。
はじめに乗って来たGlay Lineのバスに乗りこんで、一路ミュンヘンへ
この日は聖霊降臨の日。
祝日らしく、とマリアンさんがヴィヴァルディのCDを流してくださいました
ほんと、粋な方です
18時過ぎにミュンヘン市内に入りました。
ここからは、お客さんの滞在するホテルをいくつか通って、少しずつ降ろしていきます。
(帰りのバスの中で、何人かの方はリクエストしていたようです)
18時30分、定刻通りにミュンヘン中央駅に到着。
みんなマリアンさんに丁寧なガイドにお礼を言って、バスを降りて行きました。
これから夏にかけてはアルプスの景色が堪能できること間違いなし
Glay Line社主催のバスツアーについては、こちらから詳細を
チェックしてくださいね。
http://www.his-germany.de/
「ベルヒテスガーデンとイーグルネスト」(毎週月曜・金曜に催行) 47ユーロ
ケールシュタイン・バスと黄金のエレベーター 16ユーロ
資料館 3ユーロ