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2012.12.01
ボールド・イーグル(Bold Eagle)と呼ばれるハクトウワシ(白頭鷲)は、アメリカの国鳥で、
ホワイトハウスを初めとする連邦機関のロゴにも使用されており、
アメリカン・イーグルとも呼ばれて、
アメリカのシンボルになっています。
体が焦げ茶色で、頭だけが真っ白な羽に覆われているため、
「ボールド(=ハゲ)」という不名誉な名前をつけられてしまいました
一時は乱獲や、環境破壊によって数が減少してしまいましたが、
熱心な保護活動によって、現在は数が回復しつつあります。
意外と知られていませんが、
ハクトウワシも越冬して暖かい場所に移り住む渡り鳥で、
冬場にはシアトル市内でも見かけることがあります。
このハクトウワシをアメリカ本土で一番多く観測できる
場所として有名なのがワシントン州北西部に位置するスカジット川です。
毎年冬の時期になると、このスカジット川に産卵で戻ってくる鮭
の群れを狙って、たくさんのハクトウワシが滞留しています。
種を残すべく命懸けで川を上る鮭と、それを狙うハクトウワシの戦いは、
「野生の王国」さながらの光景です。
そんな姿を実際に自分の目で観察すべく、毎年この地域では
スカジット・ボールドイーグル・フェスティバルが開催され、
バード・ウォッチャーのみならず、世界中から大勢の人々が訪れます。
私たちが訪れたこの日は、餌となる鮭がまだ川を上っていないとのことで、
残念ながら川辺ではハクトウワシを観測することはできませんでしたが、
大空を羽ばたく雄大なハクトウワシと3度も遭遇しました。
今度こそ、
鮭に群がる大量のハクトウワシの姿を観測すべく、
近々またリベンジしようと思います
AKI