観光 2021.11.23
こんにちは、台北支店のCです。
雲林の田舎にあるすごく特別な面格子(鐵花窗)をご紹介します。

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雲林の田舎にある梧北社區というのどかな村には、
地方創生景観計画によってデザインされた面格子があります。
これは計画の中のほんの一部なのですが、梧北村がネット上で話題になりました。
 
もともとの目的は、村の生活機能を改善するためでしたが、
面格子のデザインに惹かれて観光客が増え始めて、
こののどかな梧北村に新しい息吹を吹き込んでいます。
 
デザインされた面格子はこの「調天宮」というお寺の周辺にあります。

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左手の家屋は昔ながらの雑貨屋さんです。

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ここでお菓子や飲み物を販売していて、
壁には地図もあります。雑貨屋さんは12番です。
12番から路地へ入って回ると、いろいろなデザインの面格子を見つけられます。
それぞれストーリーがあり、住んでいる方を表しています。

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雑貨屋さんのご主人は30代で病気を患ったので、
昔ビンロウ(檳榔)を売って生計を立てていました。
(今は普通の雑貨屋さんになっています。)

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雑貨屋さんのおばあちゃん(ご主人の奥さん)は若い頃に稲づくりや落花生を植えていました。
また、サトウキビ畑の刈り作業の仕事もやったことがありました。

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ここは海に近いので、エビやハマグリの養殖産業が多いです。

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ここでは牡蠣の養殖もしていますので、
多くの人は牡蠣の殻を剥く仕事をやっています。

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落花生とサツマイモを栽培する仕事です。

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ここには台湾の初の民主主義を唱えた人物(李萬居)が住んでいました。

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ここに住んでいる兄弟ですが、妹は知的障害の方です。
兄は若い頃に台北へ出稼ぎをしていて、
ずっと妹のことが心配で、一緒に台北で暮らすことにしましたが、
定年後、妹と一緒にこの住み慣れた実家に戻って住むことにしました。

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ここに住んでいる人は趣味で水墨画を描いています。

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ここの「醒獅団」は昔お祭りなどでよく獅子舞をしていました。
メンバーはみんな年を取り、全員の年齢を数えたら1000歳もあったことから、
「千歳醒獅団」と名付けられました。

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このような面格子は全部で13枚あります。
絵の中にはどれも「人の手」が入っています。
それはここで一所懸命生活を送っている人々に敬意を表す意味がこめられています。
 
面格子の他に、このようなモザイクの可愛いキャラクターもあります。

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燕の絵で、この家の人は歌が好きなので、マイクを持っています。
燕の絵は全部で10個あり、この村を訪ねる人々を導いています。
 
まだまだ村の改造は進められていますので、
これからはもっとお年寄りの住みやすい地区になるでしょう。
観光客も増えて、この村に活気をもたらすに違いないですね。
 
以上、台北支店でした。
 
 
【アクセス情報】
椬梧調天宮
住所:雲林縣口湖鄉梧北村復興路144號
アクセス方法:新幹線嘉義駅から車で30分
 

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