テーマ： 観光地（ツアー耳寄り情報）
ボストンには、子供だけでなく大人も一緒に楽しめるスポットが多い。今回紹介する｢親子にオススメのスポット｣は、家族みんなで一緒に遊んで楽しめるスポットを、いくつか選んでみました。
子供博物館 (Boston Children's Museum)
ウォーターフロントの倉庫を改造して造られた博物館で、オープンは1913年。展示物を眺めるのではなく、子供たちが展示物に手に触れ、遊びながら体験学習出来ることが特徴だ。子供たちの想像力、好奇心、探究心が高められるよう、様々な工夫がされており、純粋に大人も楽しめる。
やや古めかしかった子供博物館は、今年4月にリニューアル・オープンした。外装も内装も全て一新され、展示物も今まで以上に充実している。
高さ10メートルを超える巨大牛乳ビンが、子供博物館のシンボルだ。この牛乳ビンも、博物館の新装に併せて新しく塗装された。
入り口を入ると、先ず目に付くのがクライム(Climb)と呼ばれるジャングルジム（？）だ。子供たちが山を登っていく様子は、とても楽しそう。
1979年には、姉妹都市である京都から西陣に実在した伝統的日本家屋｢京の町家｣が寄贈された。家や家並みはまさに日本そのもの。家に入るときは、靴を脱がなくてはならない。
スーパーや美容院が並ぶスペースでは、レジ係や美容師を体験できる。その他、シャボン玉やゴルフボール、工事現場の乗り物や楽器などで遊べるスペースがあり、どれも全てが触って体験できる仕組みになっている。また音楽の演奏会や様々な催し物も行われるが、子供たちが参加できるようなプログラム構成になっている。
ニューイングランド水族館 (New England Aquarium)
ニューイングランド水族館はウォーターフロント再開発の一環として建てられ、オープンは1969年のこと。ボストンで最も人気のあるアトラクションのひとつで、20,000匹以上の生物が飼育されている。建物中心には、ジャイアント・オーシャン・タンクと呼ばれる4階建ての巨大水槽があり、水族館の名物だ。また、遊びながら海洋生物の生態も学べるような仕組みになっていて、子供博物館同様、ただ見て楽しむだけでなく体験することの出来るアトラクションも充実。また、ホエール・ウォッチングも人気だ。
水族館をデザインしたのは、ピーター・シェマイエフ(Peter Chermayeff)。色々な水族館のデザインを手掛けた建築家で、世界最大級水族館のひとつ、大阪の海遊館もシェマイエフのデザインだ。
水族館の隣にはアイマックス・シアター（IMAX Theatre)があり、自然や動物、海洋生物などの映像を上映している。現在恐竜がテーマの映画を上映中だが、ニューイングランド地方の最大級のスクリーンで見る映像は迫力満点だ。
ルックアウト・ファーム (LOOKOUT FARM)
ボストンから車で40分ほど内陸へ移動すれば、農場や牧場が目に留まる。それぞれが自分の農園で採れる自然野菜や果物、飼育されている牛から採れたミルクでつくったアイスクリームなどを販売している。また、動物園のように動物を見たり触ったりすることが出来る農園もあり、子供連れも楽しめるよう色々と工夫されている。
ボストン郊外のネイティック(Natick)という街にあるルックアウト・ファームは、1651年にオープンした現存の農場ではアメリカ最古だ。ここでも、季節に応じた野菜や果物などが売られているが、ここではリンゴやイチゴ、桃や梨、さらにはブドウやカボチャなど、農場で実る季節に応じた果物や野菜を自分で採ることができる。もちろん、採った果物や野菜は購入しなければ持ち帰ることは出来ないが、子供にとって自然に触れながら食物を採り、それを食べることは楽しく素晴らしい経験になるに違いない。
春を迎えたばかりの今の季節、まだ果物は実っていないが、6月中旬から7月上旬にかけてはイチゴ狩りを楽しめる。農園全体が果物の甘い香りに包まれる夏が最も楽しい時季だ。
農園はとても広く歩いて移動は不可能。園内は長いカートを使って移動になる。カートは、園内にある子供用のプレイグラウンドやイチゴのセクション、リンゴのセクションなど、果物を採ることができるそれぞれの場所で停車してくれる。子供にとっては、カートも楽しいアトラクションだ。プレイグラウンドの他、小さな動物園もあり、子供が退屈しないように配慮されているのも嬉しい。
