今回は、徒歩で20分も行けば市内一周できるくらいの小さな小さなローカル都市、クサンテンをご紹介します
クサンテンは、デュッセルから列車で約2時間の北西に位置する町です。
個人的に気に入っているので紹介させていただくのですが、ハッキリ言って、何にもない町です
ではこの町の何がすごいのか??
それはズバリ、ローマ時代の遺跡(復元。オリジナルでないところがまたローカル都市っぽいです。
フォロロマーノみたいのは期待しないで下さい!)。
休日に日帰りか1泊でのんびり気分を味わいたい人と、実は自分はひそかな古代ローマのファンである、という人にお勧めです。
中心街から徒歩で5分ほど行った場所にある広大な原っぱが、かつてローマの町があった場所。
城壁(これも復元)で囲まれていてしっかり入場料も取られます。
入り口付近は今でこそ平地ですが、その昔はすぐ近くをライン川が流れていました
川は後代に、このローマの町を大きく迂回するように東よりに移動させられ、
今は少し離れたところを流れています
原っぱの一角には、かつて市街地だった間取りが残っていますが、これを楽しむには
かなりのイマジネーションが必要となります
でも陽光輝く南国のローマからこんな北国
にやってきて住んでいたローマ人のことを考えると、
太陽恋しい日本人としては、気持ちがわかるような気がしませんか?
東のゲルマン人とローマ帝国の国境の要所の一つで、軍団基地だったのがクサンテン。
ケルンに次ぐ規模の重要な都市でした。
このような都市が、ドイツには点在しています
円形劇場跡↑や神殿の遺跡(やはりどちらも復元)、頑張っている感じの土産物屋とレストランがあります
ここのレストランでは、古代ローマ時代のビールや食事が試せるので、
古代好きな方には軽い興奮をお約束します。
(ウエイトレスさんがローマ風のコスプレ?をしております)
ちなみにお子様メニューもありますが、ポメスとシュニッツェルで見た感じ普通のドイツのキンダーメニューだったような・・。
オランダに近いため、風車もあります
ポピュラーな一台は旧市街の城壁脇にあり、なんと現役。↓
足元危うい中登りきった頂上からの眺めはのどかでなかなか素敵。
今でも風車を使って粉をひいており、下まで降りてきたときには手が真っ白。ちょっと興奮
ちなみに、風車の中が売店になっていてこの風車でひいた小麦で作ったオリジナルのパンを
売っているんです!

もう一台の風車は、ローマ遺跡である浴場跡(こちらは正真正銘本物!現在も発掘保存調査が進行中です。)
の近くになりますが、ここの風車は特に中を見られるわけではないので、浴場跡の方を楽しみましょう。
一言、浴場跡を楽しむにもやはりイマジネーションを要します・・。
町は小さいながら古くて愛らしい建物が並び、町のシンボルのひとつになっている
ゴシック様式のファサードを持つ↓レストランは味の方もなかなか
居心地いいのでついつい長居してしまうこと請け合いです
小さな町には小さな町にしかない魅力が満載です。
綺羅星のようなお気に入りを見つける旅にでかけてみましょう!
(夏)