あのヒト求めてアイゼナッハへ行ってきました。
アイゼナッハは限りなくワイマールに近い旧東ドイツに属する町。
城壁をくぐった町の内側↑
今回求められた方は
ヨハン・セバスチャン・バッハ。
バカンス行ってました?
アイゼナッハ出身のバッハはバロック音楽の巨匠です。
私のなかで音楽の原点みたいな場所にいるのがこのバッハ。
今回お目にかかれて恐悦至極
アイゼナッハの有名人と言えば、このバッハと
宗教改革を行ったマルティン・ルター。
歴史が嫌いだったあなたも、名前くらい聞いたことあるはず?
長年の夢だったアイゼナッハへ、今日に至るまで行かなかったのは、
ドイツ北西部のデュッセルドルフからは
とにかくとてもアクセスが悪いため。
鉄道だとフランクフルト経由です。
右に行きたいのになぜ下に下らねばならんのか??
距離的にはそんなに遠くないのに敬遠してたのは
その乗り出ゆえなんですね。
でもこの鉄道の旅、
数珠玉のようなドイツらしい美しい景色を
車窓から堪能できますのでとってもお勧めです。
雨が上がりの雲の狭間からもれる光なんて、
ため息モノです
ドイツの多くの都市は爆撃で昔の姿を失いましたが、
アイゼナッハは、 戦前は如何に美しかっただろうか・・
と言うイメージが目の前に広がったような、
それはそれは美しいAltbau(昔の建築)の宝庫。
とあるお宅。軒下の細工の緻密で美しいこと
こちらはルターの住んだ家。↓
そして目当てのあの方のご実家も、
この様な素敵なたたずまいを見せています。
黄色のバッハハウスは博物館に、 ↑
右となりのモダンな建物は視聴覚博物館になっています。
夜は室内の赤い明かりがため息もの。
外が暗くて灯りが少ないからこそ、
丁度クリスマスシーズンだったので、
視聴覚博物館では有名なバッハのカンタータが流れていました。
館内には若い頃のバッハさんの肖像画がずらり。
見方によっては若い頃はなかなかの美男子だったんですねえ。
バッハハウスの1階には古楽器展示室があり実演も行われます。
私が訪れたときは丁度演奏中で、
他の訪問客もいろいろ質問とかしてました。
近代オーケストラから消えてしまった
古楽器の演奏は独特な響きがありますので、
チャンスがあったら是非聞いてみてくださいね
市内中心部にあるゲオルク教会。
バッハが洗礼を受け、ルターが説教を行ったという経歴が。
バッハファミリーが代々オルガン奏者としてお勤めしていた記録も
残っています。
クリスマスはこちらのゲオルク教会で
バッハのカンタータの演奏もあります。
1685年3月21日にアイゼナッハで生まれたバッハは、
父親の死後長兄に引き取られるまでの約10年間
アイゼナッハで暮らしました。
その後、ワイマールやエアフルト、ケーテン、
そしてライプツィッヒで活躍します
ご親切にこんなものが。
日本ではありませんアイゼナッハです。
(日本人観光客多いんでしょうかね?
この看板にもあるヴァルトブルク城が
アイゼナッハの方一つの見どころ。
ヴァルトブルク上は何度も改築、新築されていますが、
この先の部屋に、ルターが新約聖書を著した小部屋があります。
ヴァルトブルク城内部はガイド付きでのみ見学可能。
英語も可ですが、集まったお客さんの一番多い言語に
なるため、圧倒的にドイツ語・・。
ガイドのお姉さんの話は興味深くて、
目からうろこの内容もたっぷりでした。
ドイツ国旗の赤・黄(金)・黒が、
ナポレオン軍に対抗したドイツの兵士の軍服の
色から来ている、なんて話も
(制服の地と、えりと、袖の色・・だったかな?
ヴァルトブルクは歌劇「タンホイザー」の歌合戦の舞台にも
なっていて、バッハさん以外にも音楽の香りがプンプンする街です。
アイゼナッハではワーグナーやリストも活躍していて、
ヴァルトブルク城にある歌合戦の有名な絵は、
良く見ると、舞台も衣装も中世なのに、
歌を競い合ってる登場人物の顔がワーグナーとリスト・・。
なかなかです(^-^)/
私は真冬に行きましたが、寒さも吹き飛ぶ美しさでした。
四季を通しておすすめです
バッハさん求めて行ったアイゼナッハ、
バッハさん以外でもすっかり虜になってしまいました
(夏)