あのヒト求めてハレへ行ってきました。
いきなりですが、ハレと言う町をご存知ですか?
ザクセン州、ライプツィヒのお隣の町、
2つはデュッセルドルフとケルンより近いくらいの距離にあります。
ライプツィヒ空港は、本名「ライプツィヒ・ハレ空港」。
ライプツィヒ空港は知られていても、それが=ハレ空港であることは
実はあまり知られていません。。
ハレは、旧東独にありがちな、駅前とその周辺は
やけに近代化されて新宿副都心みたいだけど、
中心に近づくや、古きよき旧市街が現れる典型的な町です。
そしてその一角に、旧東をにおわせる、
ぼろぼろのままの建物がひっそりと顔を見せていたりするあたりも、
町のもうひとつの面。。
旧市街中心の教会2つ。↓
2つの教会は今でこそ別々ですが、
昔の絵には2つが1つの教会であった記録が残っています。
広場のど真ん中を真っ二つに割って走るトラム・・。
美観をとるか、機能性をとるか・・。
前置きが長くなりましたが、今回求められた方はこちら、
ゲオルク・フリードリッヒ・ヘンデル。
後に英国に帰化したため、別名(?)
ジョージ・フレデリック・ヘンデル。
ドイツ語慣れしている私にはビミョーです・・
ジョージって・・
この時期はヘンデル音楽祭の開催時期とあって、
花輪に彩られていました。
バッハさんに負けじと真っ黒。
後世に作られた銅像とか絵って言うのは、
えてして美化されやすいもの・・
実際晩年のヘンデルさんは、かなりおでぶでした。
ハレに生まれたヘンデルは、その後音楽の本場イタリアへと
活動拠点を移し、最後には英国に移住、帰化。
そのためお墓はロンドンにあります。
知る人ぞ知ることですが、神のための音楽を多く残したバッハに対し、
ヘンデルは人間のための音楽、つまりオペラを多く残しました。
私個人的にはヘンデルのオペラがとても好きなのですが、
それに対する人からの反応は
「ヘンデルってオペラなんて作ってたの?」
・・無理もないかもね。
ヘンデルの曲で有名なものは、
音楽に興味ない人でも知ってる
ハ~レルヤ!のハレルヤコーラスで有名な
オラトリオ「メサイア」や、
華やかなオーケストラ曲の「水上の花火の音楽」など。
でも彼のオペラ作品の中でも、
実は知らずにCMなんかで耳にしている曲が
結構あったりするのです・・。
この場で流せないのが残念。
前回求めに行ったバッハさんとヘンデルさんは、
実は同じ1685年の生まれ、後年に目の病気に苦しみ
知らずとかかった医者まで一緒という有様。
(この手術に失敗したヘンデルは目が見えなくなってしまいます。)
それでいてこの2大音楽家は、生涯に一度も
顔をあわせることはありませんでした。
(有名になった後でハレに里帰りしたヘンデルを
バッハが尋ねようとした話がありますが、
残念無念のすれ違いで終わります。)
で、ここ生地ハレでは、毎年6月にヘンデル音楽祭が開催されます。
音楽祭に興味がなくても、初夏のハレはとても素敵な町ですので、
是非訪れてみて下さい。
ハレのインフォメーション。
インフォメーションの1階には、
今では旧西地域でも手に入るようになったハレの特産品、
まあるいチョコレートの「Halloren」のお店が入っています。
2009年の、ヘンデル没後●●●年の際に大々的に改装され
綺麗になったヘンデルの生家・ヘンデルハウス。
中はヘンデル博物館になっていて、
ヘンデル好きにはたまらない内容です。
中庭がカフェになっていて、気持ちの良い
木漏れ日を浴びながらお茶が出来ます
ヘンデルが最初にオルガニストとして努めた教会。
内部。
ここのコンサートに行くときは、
座布団を忘れないようにしましょう。。
町のレストランにはここぞとばかりに
ヘンデルメニューもございます。
この小さい町に興味がわいてきたら、
さあ出かけてみてください。
乗り出はありますが、鉄道で行くことも出来ます。
特に5月から6月は一面の菜の花を車窓から見ることが出来て圧巻!
(夏)