あのヒト求めてブッセートへ行ってきました。
バッハさんヘンデルさんとドイツ国内が続きましたが、
この度は華やかに国外でございます。
ブッセートは、イタリアのエミリア・ロマーニャ州・・・といっても
限りなくロンバルディア地方に近い場所にある小さな町です。
ロンバルディア地方というのは、ミラノとかがある州です。
つまりイタリアの上のほうです。
なぜこの町が有名なのか。
それは今回求められたこの方のお陰。
ジュゼッペ・ヴェルディ。
イタリアを代表する音楽家のヴェルディ
生まれはブッセート近郊のロンコーレという小村(?)
ですが、後の彼が拠点を置いたのがブッセート。
ミラノから電車で日帰りできる距離です。
ヴェルディ像のある広場の名前もこの通り。
ヴェルディ像の背後にあるのはその名もヴェルディ劇場。
ヴェルディのために立てられた劇場です。
ええ、これです。。
30分に1回の間隔で、小グループで見学可能。
但しイタリア語オンリーです。。頑張りましょう。
外見の地味さとはうって変わって、
内部はミニサイズのくせにかなり派手。
自身の作品の派手さに比べて
実生活はとっても質素だったと言うヴェルディ、
質素な劇場を建てるよう依頼したのに、
出来てみるとそれはそれは派手な内装・・
これに怒ったヴェルディは、劇場の記念すべきオープンの日、
最後まで姿をあらあわさなかったとか。
実はヴェルディ、幼い頃は貧しくて学費もママならない生活だったようで、
音楽の才能を認められてからは、彼を援助するパトロン(後援者)の
お陰で国を代表する音楽家にまでなれました。
一角には、ヴェルディのオペラ作品から名をとったと思われるホテルも・・
鉄道駅で降りこの広場まで行くのは実に簡単。
まっすぐに伸びた道を、ひたすら中心地へ歩き、
広場にたどり着いたら、町はそれで終了(たぶん)。
驚くほどミニサイズの町、迷いたくても迷えません。。
イースター休暇中だったこの日、町はしーんんと
静まり返っておりました。
駅から続く道はボローニャの様なポルティコ(アーチの回廊)
が続きます
わたし、個人的にこのポルティコという建造物が大好きです・・
建築的に美しいと言うか 色っぽいというか
動物のねぐらみたいというか・・
ヴェルディ像の視線の先には、彼のパトロンであった
バレッツィ家が。
↑博物館になっていて、こちらも見学可。
但しここでもイタリア語オンリーです。。
内容は豊富で、楽譜や肖像画、ヴェルディが使ったピアノ、
果てはヴェルディのお葬式の記事まで展示されていました。
この博物館の後援者には、ドミンゴなど有名どころが
名を連ねています。
バレッツィの娘と結婚したヴェルディ、
結婚式を挙げたのも目と鼻の先の大聖堂でした。
しかし行って呆然、見て唖然、大聖堂というより・・
礼拝堂・・?なかんじのミニ教会でした。
(小ぶりさにびっくりして写真を撮り忘れました)
こちらは駅に程近い場所にある、ヴィッラを使った
ヴェルディ博物館。映像メインでした。
今でこそ、好きな作曲家は?ときかれたら
真っ先にあげる一人であるヴェルディですが、
私 むかしは苦手でした・・。
曲が派手・元気良すぎ・うるさいという強烈なイメージにより・・。
しかし変われば変わるもの。
ある日TVで第二次大戦に出兵するイタリアの
兵隊さんの出兵の歌を聞いたのですが、
それってヴェルディか??な派手さ。
ああこれって、イタリア人のDNAに刻み込まれた
リズムとメロディーなのね・・
そう気づいた瞬間から好きになってしまいました
うっとうしく思っていた同級生が気になってしまった
甘酸っぱい経験、ありませんか??
これを読んだあなたが甘酸っぱい気持ちを抱けるかは
別として、ミラノまで行った際には是非、
足を延ばしてみてください
(夏)