吾、十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして迷わず。五十にして天命を知る。六十にしてバッパー生活を楽しむ!?!?!?
「え~タナカ・・・・と申しますが・・・・・・。」
「HISのオフィスはこちらで宜しかったですか?」
・・・・・と支店に、いらっしゃったのは、貿易会社を今年退職された、60代の田中さんです。
だんだん話を聞いてみると、なななななんと!!!ケアンズでインしてから、車と、バスと、電車を乗り継いで、メルボルン入り!!!
メルボルン郊外のバックパッカーで、数人のヨーロピアンと生活を共にしています。
しかも、お客様の年齢、当年とって66歳!!!どひゃ~
暫くぶりに、力強く、野性味のある、オ・ヤ・ジに会ったような気がしました。
一昔前は、定年退職したおとうさま方を、濡れ落ち葉族とか何とか、大変ないわれようでしたが、悟りを開いた60代のバックパッカー旅行!!!
なんて、たのもしいんだぁ~!!!
支店では、終始彼の世界中の武勇伝で盛り上がりました。ある空港で、タクシーにぼられそうになった話。夜中に運転中のレンタカーが取り囲まれて、危機一髪脱出した話。バイクで何気なく橋を渡ったら、知らない間に違う国に出ちゃって、身柄を拘束された話(特にこれは傑作でした)。などなど・・・・・支店のスタッフも仕事を忘れて楽しませてもらいました。
暫くあと、スタッフから「メルボルンの、一番の目的は?」との質問に、「グレートオシャンロードを見に・・・」と迷わずお答えになりました。早速我々が手配を代行させて頂き、翌日ツアーに参加して頂く事になりました。
履き古された、大きな登山靴の紐を、ぎゅっと締めなおして、黒いバックパックを背負い、後ろ向きのまま片手を上げて去っていく姿は、いにしえの英雄のようでございました・・・・・・。
将来は、私もあんな男になりたいですね。
やっぱり、世界はほんとに、たのもしい!!!
(ふっ)