らくだの人生。
メルボルンから西に約1時間車で走ると、ワラビーという街があり、その街の郊外に、サファリパークのような動物園があります。
主にメルボルンZOOでできちゃったお子様たちを、むやみに殺すなよ!ってことで広い放牧地で飼い出したのが始まりで、今では広大なサバンナにライオンから、バイソン、シマウマ、キリン、サルとほんとに何でもいるので、ここがどこだか分からなくなってしまうまっす。(書いててもつまらなかったので、気を遣って笑わなくても良いですよ。)
さて、そこで写した1枚のしゃし~ん!(BY くめ)
メルボルンZOOに、らくだなんて???いたかな???
ちょっと覚えが無かったので、係りの人に聞きましたら・・・・・
どうやら、オーストラリア開拓時に、メルボルンから西の方角へ線路を引いたのだそうですが、アデレードを越したあたりからは、行けども行けども砂だらけ。車もろくに無い時代でしたので、働くのはもっぱら、馬と人間。
人間は水を持って仕事できるから良いですが、水筒をもって馬を歩かすわけには行きません。だって線路の部品である、H鋼や枕木を運ばなくてはならないので。
ちょっと無理をして働かし過ぎちゃって、強い日差しに馬は、ばたばたと倒れて、死んでしまいました。
そうです、そこで人間が考え着いたのが、砂漠でも元気な
らくだ!
遠くはアフガニスタン辺りから、船に載せて運ばれて来たんです。
仕事は順調に進み、乾きに強いらくだは、働きながらでも子作りに励んで、その数もどんどん増やして、思った以上に早く線路が完成ました。
人間は時として非情です。なんと職を失ったらくだ達、「おめぇら、砂漠で自由に生きたかろう。」ってんで、お払い箱。砂漠に置いてきぼりです。
そして、数年後・・・・・
やっぱりらくだは強かった!南極犬のような、話にはならなかったんです。
けっこうな勢いで繁殖しちゃって、今は話した人間が困ってます。
因果ってやつですね
めでたしめでたし。
(ふっ)