ブログ 2008.11.26

「いやぁ、こっちの大学ばぁでちょると、世間体もよくなるごたぁるけ、思い切って出したんでごわすが、結果的には、本人の為にも、よかったばってん・・・・・・・」(九州の皆さん、もうしわけなかぁ。九州弁があまり分からないので許してちょうだいな。)




空港でお迎えしたお父様は、年のころなら、50代後半。上質なスーツにポロシャツといういでたちでした。隣には無言で、お母様が温かい笑顔で、寄り添っていました。



このお二人、実は息子、まさる君がメルボルンに住んでいて、この度めでたく孫が出来たので、お祝いをかねて、訪ねてきたそうです。


空港からホテルに向かう道すがら、お父様は息子さんの昔話を沢山してくれました。



(以下、標準語で勘弁してください。)

「それほど悪い子じゃなかったんだけど、何でもほどほどに出来たんで、何かを一生懸命やるということが無くて、見ていて歯がゆかったんで・・・・」ということで、半ばだまして、メルボルンというすぐにはなかなか帰れない土地に追いやったそうです。



まさる君曰く、「勉強が嫌いだったんで、それから逃れれるなら・・・・」程度の気持ちで来ちゃったらしいのですが、半ば軟禁状態。



「そこで勉強して、大学ぐらいでなかったら、帰ってくる事は許さんぞ!」とお父様に言われたそうです。



despairpoutcoldsweats02smilelovelybleahthinkhappy01・・・・・紆余曲折



かれこれ、15年を過ぎて、まさる君今では知的障害者の看護師。しかも、誰もが嫌がるクラスを、喜んで受け持つ男になりました。


この話をしているお父様も、言葉には出しませんでしたが、得意満面です。


(本人談)

「誰もが、無理だとよとか、無駄な努力はしなくても・・・・・」なんていわれると余計に闘志がわいてきて、何ヵ月後かに、問題の患者さんと心が通じ合ったとき、うちに帰って一人でこっそり、取って置きの焼酎を飲むんだそうです。



おお!なんかかっこいい!



基本的にメルボルンは、この方面で非常にレベルが高いと、世界的にも評価されていますが、その中にあってこのまさる君の行動力は、素直に素晴らしいと思いました。



頑張れ!メルボルンの日本人!



なんか変なTV番組みたいになりましたが・・・・・



やっぱり世界は、たのもしい



(ふっ)

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