ブログ 2012.01.17

モスクワに住むからにはと始めた劇場通い。

私の改装後のボリショイ劇場本館デビューは

オペラ【ボリスゴドノフ】。

まずなにそれ?と思われた方、紹介します。


歌劇 「ボリス・ゴドノフ」
Boris Godunov
《ムソルグスキー:1839年~1881年》
Modest Petrovich Musorgsky

初演 1873年 2月17日、マリンスキー劇場(ペテルスブルク)
設定 1598年から1605年、ロシアとポーランド

★ロシアが舞台のロシア語の歌劇なんです!


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とにかく長かった~!

19:00に始まり、終了は23:00!

4時間の長いものでした!

途中3回の休憩があり、

おかげでボリショイ劇場の建物の中も満喫!

このオペラはロシア語ですが、ご安心を!

さすが、字幕が舞台の上に”英語”であります

電光掲示板ではなく、

幕に光をあてて文字が浮かび上がってるんです!

凝ってますね!


あらすじ

◆プロローグ 寺院の裏庭
1598年、前皇帝フョードル1世の没後、摂政のボリス・ゴドノフは民衆による皇帝即位の嘆願が高まるのを期してモスクワ郊外の修道院に隠棲していた。
修道院の裏庭では警官が民衆に「ボリス・ゴドノフが皇帝になるように」と連呼するよう強制している。

ボリス・ゴドノフは、フョードル1世の異母弟ディミトリーを暗殺したと疑われていたが、人々の要求に答えるためという大義のもと戴冠式を執り行う。新皇帝として迎えられたボリス・ゴドノフは、不安を抱えつつも重責を受けたという筋書きを演じながら歓呼の声に答える。

★素晴らしい衣装に注目!


◆第1幕

□第1場 ピーメンの部屋
深夜の僧院で、老僧のピーメンがロシアの年代記を綴っている。彼は、皇帝ボリス・ゴドノフによるディミトリー暗殺と皇位奪い取った物語を最後にこの年代記が終わると言う。傍らに寝ていた修道僧のグリゴリーは、今は亡きディミトリーの年齢が自分と同じだったことを聞き出してある計略を思いつく。

そして、人々に恐れられるボリス・ゴドノフといえども、神の裁きを免れることはできないと叫ぶ。


□第2場 リトアニア国境の宿
修道院を脱走したグリゴリー、浮浪者ヴァルラームとミサイルが国境にたどり着く。宿の女将は、モスクワからの逃亡者を捕らえるために国境では厳しい検問が行われていると語り、彼らに抜け道があることを教える。

そこに、グリゴリーの逮捕状を携えた役人が現れる。文盲の役人はグリゴリーに書面を読み上げさせる。

グリゴリーは人相書きの部分をヴァルラームに似せて読み上げるが、企みを見破られて窓を破って逃亡する。


◆第2幕 クレムリン宮殿の皇帝の居間

皇帝ボリス・ゴドノフの娘クセーニャが亡くなった婚約者を偲んで泣くので、乳母と弟のフョードルがひょうきんな歌で慰める。ボリス・ゴドノフが現れて娘を慰め、王国の地図で勉強するフョードルに最高権力を得た今の気持ちを歌って聴かせる。
しかし、娘の婚約者の死や貴族、民衆の反乱に加え、ディミトリー殺害の罪の意識にさいなまれていっこうに心の休まる暇はない。
主席顧問のシュイスキー公爵がやって来て、リトアニアにディミトリーと名乗る若者が現れ、ポーランドの王族が彼を担いで攻め込んで来るらしいと伝える。ボリス・ゴドノフはシュイスキー公爵に間違いなく幼いディミトリーを殺害したことを確かめるが、生々しい殺戮場面の描写を聞くうちに恐怖に駆られ、大時計の音に縮み上がって錯乱状態となる。ボリス・ゴドノフは脆いて神に許しを請う。


◆第3幕

□第1場 マリーナ部屋
リトアニアのサンドミールにあるポーランド貴族の城。グリゴリーを愛してしまったポーランド貴族の娘マリーナは、彼が偽物のディミトリーだと知りながら結婚してロシア皇后になることを夢見ている。
そこにジェスィットの高僧ランゴーニが現れ、グリゴリーを正教徒からカトリックに改宗させるようマリーナに迫る。


□第2場 噴水のある庭
城内の庭にグリゴリーがやって来る。ジェスィットの高僧ランゴーニは彼にマリーナと結婚するつもりなら改宗せねばならないと進言する。そこにマリーナと貴族たちがやって来るので、グリゴリーは隠れる。貴族たちはポロネーズに打ち興じ、間もなく去って行く。マリーナは、グリゴリーにロシア皇帝になる気があるのかと迫る。恋に酔って目的を忘れていたグリゴリーはマリーナを手に入れるためボリス・ゴドノフを打ち負かす決心を取り戻す。二人は、固く抱擁する。


◆第4幕

□第1場 モスクワの赤の広場
農民たちがディミトリーの進軍とボリス・ゴドノフ軍の敗走を噂している。白痴(実は苦行僧)と呼ばれる聖愚者が現れて子どもたちにいたぶられる通りかかった皇帝ボリス・ゴドノフが何事かと尋ねると、白痴は「私から銅貨を奪った子どもたちを殺すよう命じてくれ、お前が幼い皇子を穀したように」と答える。あからさまな告発に驚いた主席顧問のシュイスキー公爵は白痴を捕らえよと命ずるが、ボリス・ゴドノフはこれを押し止め、白痴に向かって自分のために祈ってくれと言って去る。白痴は、王のためには祈れないが、ロシアの民よ暗い未来に泣けと歌う。

★この子供たちの歌声に注目!


□第2場 クレムリン宮殿の内部
貴族たちが反乱軍の対処を検討しているところに主席顧問のシュイスキー公爵が皇帝乱心の報を告げる。

幻影にとりつかれた皇帝ボリス・ゴドノフが現れる。策略を抱くシュイスキー公爵は皇帝を落ち着かせて老僧のピーメンを呼ぶ。ピーメンがディミトリー皇子にまつわる夢の話をすると、ボリス・ゴドノフは罪の意識から再び錯乱する。死を予感したボリス・ゴドノフは、息子のフョードルを呼び、国を託して別れを告げる。折しも、教会から葬送の鐘の音が響きわたり、ボリス・ゴドノフは錯乱の中で息を引き取る。


□第3場 モスクワ近郊のクロミーの森
農民や暴徒に捕らえられた貴族がなぶりものにされている。浮浪者ヴァルラームが現れて、新皇帝にディミトリーを迎えようと扇動する。そこに偽のディミトリー(グリゴリー)が率いる軍隊が通りかかり、民衆を従えてロシアへと進軍して行く。

白痴がひとりで現れて再び巡り来るロシアの暗黒時代を予言する。                           ~BY FUJI~


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