先日見かけた日本の雑誌に「まだまだ暑さが残る今日この頃、これで乗りきりましょう」という記事を発見・・・・その日の気温は7℃でした。
夏に向けて春に購入したノ-スリ-ブシャツ・・・・デビュ-は来年に延期されました。
ミュンヘンの夏は川原でバ-ベキュ-がお約束ですが・・・・バーベキューセットは倉庫の奥へ、やる気は記憶の彼方へ追いやられてしまいました。
今年の「夏」は、ドイツに来るのを忘れたようです。
探検地: Tropfsteinhoehle Schulerloch
探検日: 8月某日
探検日の気温: 15℃
必需品: 野性のカン
きっかけ:
「この前ドライブ中に”鍾乳洞”って看板を見つけました。そこに行きたいです!」
「どこにあったんですか?」
「ミュンヘンからニュルンベルクへ行く途中です!」
「あの辺、そういうの多いみたいですよ~」
「詳しい場所は?」
「アウトバ-ンではなかったと思います!」
「レ-ゲンスブルクあたりって聞いたような~」
「・・・・名前は?」
「行けば分かると思います!」
「どうにかなりますよ~」
「・・・・・・・・・」
と、まぁ、隊員ピンクのアバウトな記憶を頼りに、隊員ブル-のポジティブ思考を心の支えに出かけたわけです。
ドライブすること数時間、探検隊は鍾乳洞・・・では当然なく、かの有名なハンバ-ガ-チェ-ン店に到着しておりました。
隊員たちは最大の弱点である空腹をつかれ任務を放棄・・・・
30分後起死回生を遂げた私たちは、早速作戦会議を決行しました。
「今回の敵は手ごわいです!」
「地図もナビもないのに見付かるわけないよ・・・」
「コ-ヒ-飲もうかな~」
という事で作戦もまとまり、最終兵器の電話番号を取り出し現地に助っ人を求めました。
電話に出たお姉さんいわく、「今いるところからまっすぐ走るとKelheimって看板が見えるから、そっちに曲がって!そこからすぐだから」との事・・・・
隊員達の優れている点は言われた事を素直に信じるところ、問題点は気が短いところです。
走れど走れど目的の看板は見えてきません。持ち前の気の短さを発揮して、とりあえず適当に曲がってみたところ、迷路に入り込んでしまいました。
実に恐ろしきかな、住宅街。経験済みの方も多いはず。
一度はまると、何度も同じところをグルグル回る羽目になります。
コウモリのようにフラフラフラフラさまよっていた所、近所の住人らしき老人達が近づいてきました。
「怪しまれてますね、絶対!」
「そりゃ怪しいでしょう、こんだけうろついていれば」
「100%怪しいですね~」
お説教!?かと思いきや、道に迷っていると分かったようで、優しく説明をしてくれました。20分ほど。
近所の奥様いわく、この鍾乳洞はとてもステキ!との事。隊員の期待も膨らみます。
説明どおり道を何度か曲がると、最初突っ走っていた道路に出ました。
そこから数百メ-トル行くと、ありました。例の看板。隊員猛反省・・・
さらに進んで橋を渡ると、Tropfsteinhoehle(鍾乳洞)の看板が。↓
小さっ!
相当注意して見ないと気づきません。ピンクは鷲や鷹なみの視力をお持ちのようです。
駐車場に到着して掲示板をみると、この日の最終ツア-まであと30分。
急いで山道を上がります。
鍾乳洞入り口
この鍾乳洞は小規模で、子供の遠足や学習用というかんじです。
ガイド付き(ドイツ語)ツア-でのみ入場可、所要時間約30分です。
冬はコウモリが戻ってくるため、入場不可です。今年は11月3日から。
鍾乳洞よりコウモリがみたい・・・・そんな方は、極寒の真冬の夕暮れにこの近辺をうろついていると見れるかもしれません。
そんな寒いのはイヤだ・・・・そんな方は、売店のぬいぐるみで我慢しましょう。
帽子やらシャツやらいろいろコウモリグッズが揃ってます。ある意味レアアイテム。
カフェ兼売店
カフェからの眺め
Tropfsteinhoehle Schulerloch
住所: Oberau 1, 93343 Essing
電話番号: 09441-3277
現地で手に入れたかなり微妙な地図
周辺は木と山ばっかりで、まったく目印になるものは無し。人が通る気配もありません。
車の免許をお持ちで、ナビもしくは野性的な方向感覚を備えている方にお勧め?のスポットです。
(聖)