カルチャー・生活
2006.06.15
バリニーズ(バリ人)の人生の中で最も高価なセレモニーは結婚式!ではないのです。それは『お葬式(火葬)』。第2回目のアーカイブでお葬式?という印象をお持ちかも知れませんが「重要」なんです。結婚式はお金がなければないなりに、質素に済ませるバリニーズもこのお葬式には手を抜きません。まずはお金を貯めることからスタートさせること、つまり、一旦土葬してから、再び亡骸を掘り返す(驚)ケースも珍しくないそうです。
▲バデを飾りつけ ▲亡骸を乗せる
▲蛇行中 ▲蛇行中(もちろん、交通規制中)
日本とは趣が異なり、一見お葬式とは想像できない、むしろ賑やかと言えば賑やかな”祭り”を彷彿させるお葬式です。
お神輿のような立派な塔は「バデ」と呼ばれ、亡骸を乗せた霊柩車の役割で、それを持ち上げた男たちは家から蛇行して「魂が戻れないように」とお墓へ向かいます。そして、バデに続く人、人、人。村人は全員参加が基本です。死者の魂が再生に向けて旅立つ、輪廻転生はその一環であり、良い行ないをした者は天界に属する、帰ることができると言われています。もちろん、別れは悲しいけれども、肉体との別れであって魂の別れではないのです。
以上、カランガッサム出身のカデッ君 情報でした。
※地域差があります。ちなみにウブドの王族のお葬式では交通規制が行われ、あまりのバデの高さに電線を切ったのはつい数年前の話です。
実はツーリストもタイミングがあえばこの「お葬式」を見学をすることができます。お越しの際には クタ・スクエア店 または ウブド店 にお問い合わせください。