デュッセルドルフから電車で約20分。
公共交通機関にモノレールが利用されていることで有名な
Wuppertalという街をご存知でしょうか。
市内中心部にWupper川(この上をモノレールが行き交います)
が流れ、街を取り囲むように小高い丘が並び、
その名称の通り 「Tal(谷)」沿いに街が広がっています。
地形の特性上 雨が多いそうで、この街の人の「お約束」の冗談には、
「約束忘れても傘忘れるな。」 とかいうのがあるそうです。
そんなこと言われたら、なんとなく空気もみずみずしい感じがしてきます。
今日、ここに来たのは モノレールに乗るためではなく、
この街の渋いホール 「Historische Stadthalle Wuppertal」
での演奏会のため。
マエストロ バレンボイムが、StaatskapelleBerlinを
引きつれての演奏会です。
マエストロは連日の欧州ツアーでお疲れだったのか、
どうも演奏に集中力が感じられません...。
指揮者も人の子、気分が乗らないこともあるのでしょう。
そんな訳で、演奏会の感想ではなく、このホールのご案内だけを。
こちらは Foyer(ロビー)
そして ホール内部
クラシックな内装に反して シャンデリアがスチールでモダンなのは
鉄鋼で揮ったルール工業地帯だからでしょうか。
最後に、カフェを。こちらは総ガラス張りでモダンです。
ちなみに、ドイツが誇る名指揮者 クナッパーツブッシュは
このWuppertal市の生まれです。
彼が このホールの指揮台に立ったこともあるかも と思うと
ちょっと感慨深いですね。
もうひとつご参考までに、この街のオーケストラ、Wuppertal交響楽団
の現在のシェフは 日本人の方です。
とても評価の高い演奏をされる方ですので、機会がありましたら是非
一度、演奏会に足を運んでみてくださいね。
(の)