えーーーー・・・・初めての事っていうのは、どんなことでも、大抵は緊張してうまく行かなかったり、知らないばっかりにいらない恥を掻いたりと、何かと厄介なもんでございます。
知らない男の航空券を肩代わりしたまさる君(メルボルン的こころ その2参照)、ようやくメルボルンに到着しましたもちろん、香港での乗り換えの時になぁ~んにも無いわけがありません。が!さて置き、とにかくメルボルンはタラマリン空港に降立ちました
空港には、あのジェニーさんと、なっなんとジェニーさんのお父様が迎えに来ている・・・・・・・
挨拶するったって、全く英語が話せないまさる君、とにかく頭を掻き掻き米搗きバッタのように頭を下げています。欧米の社会では娘の友達が遊びに来て泊まっていくなんてことは割と普通のことなんですが、まさる君は自称硬派です。直球以外は投げないタイプなので、現状を自分なりに理解してしまって、必要以上にあがったわけです・・・・・もう・・・誰か止めてくれって感じですね。
ジェニーさんのお家に到着すると、ドアからわらわらと、似たような顔をした人たちがどんどん出てきまして、奇声を上げたり、やたら強く手を握る握手を迫られたり、同年代とおもわれる女の子に「ぎゅ!」っと、音がなるほど抱きしめられたり、頭の中は次第に現実から遠ざかりM78星雲あたりに漂っていて、「長いフライトでとにかく疲れている」というのを口実に、早々にベッドルームに案内してもらいました。
難を逃れてまさる君、一息ついてベッドに横になると今までの疲れがドドドドドドドドドドッと出てきまして、不覚にも深い眠りに就いてしまいました。
その夜
屋根の上をどかどかと大きな音を立てて歩いています!!!
だっ!!!誰だ?
まさる君の寝ているベッドの上当たりでまた、どどどどどどどどどどーーーーーーっと音がします。
さらに、なんともたとえがたい声で、「ぶひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ」っと笑っているのか、泣いているのか。とにかくその声が静かな闇の中にこだましています。
恐怖に苛まれる気持ちに鞭打って、まさる君は外に出て、カメラを構えやみくもにこの珍事を捕らえようと必死でした・・・・・・・・
こっ、これは!?
まさる君の運命やいかに!!!
ふっ