見知らぬ街の、見知らぬ家で、ジェニーさんの姿を探しましたが、トイレ、リビング、キッチンの何処にもいません！！！うひゃ～

案の定、御姐さんの家の裏庭で、すすけたブランケットをかけられた彼女を見つけましたが、既になんの役に立たない事を悟りました。彼女の乗ってきた車ののエンジンをかけ、道交法も分からないまま、国際免許の効力にすがる思いで空港までの道のりをかわしました。正面衝突可能な場面が少なくとも３度ありましたが、何とか空港に着きました。

空港についても、ジェニーさんは、二日酔いの親父よろしく、ロビー内のベンチに横になったまま動きませんでしたとさ・・・・

メルボルン市内にあるとある日本料理屋で、カウンターごしにこの話を聞いていた僕に、頭を掻きながら彼はこう付け加えました。

あの日は、ちょうど給料前で、タクシー代も無かったのでわざわざ１時間以上歩いて、あの店に行ったんです。そこに偶然彼女が現れて・・・・

なんだか、運命にわざとらしさがある事を知って、安心したようなしなかったような気がしました。

１１時、閉店時間に間に合うように、ジェニーさんが迎えに来ました。彼らの２人の子供たちは、お姉さんが面倒を見ているそうです。

おわり

ふつ