ある日、散歩がてら近所の公園を歩いていると、なにやら公園の奥から、ぴーひゃら、ぴーひゃら
聞こえてきます。
ひとくちに公園といっても、メルボルン郊外の公園は、やたら広くて、いけどもいけども木々や芝生が続くだけ。流石、庭園都市と自負しているだけのことはあります。
やっと行き着いたらこんな感じで、なにやら盛り上がっています。なんか、ローカル色豊かで、出し物ひとつ見ても、ほのぼのとしています。
いや~、商業主義に毒された国には無い、ぬるい感じがいいですね。メルボルンも最近は、景気のよさに反比例して、こうゆうぬるい雰囲気をかもし出す場所が少なくなりました・・・・・・・・・貴重なお祭りですね。
そこでで会った、コニーさん!なんだかカードをやたらと配ってます。右上の緑のユニフォームを着た女性をご覧ください。
・・・・・・・・・・?なんでしょう?
だんだん聞いてみると、この方の本名は、アンジェラさん。約10年前まで、メルボルンでお馴染みの、トラム(ちんちん電車)中でチケットを販売していた、いわゆる車掌さん。こちらではコンダクターといって、省略すると「CONNIE」コニー。車掌さんのニックネームだったんですね。ユニフォームも昔通りのものだそうです。
10年前に、トラムの中に乗車券を売る自動販売機が設置されたのをきっかけに、すべてのコニーさん達はリストラされたそうです。
当事は社会的にも大きな問題となって、あっちこっちで大きなデモなんかが起きて、一時期はメルボルン市内も騒然となった時があったそうですが、時間とともに沈静して、後には職を失った女性達だけがポツリと取り残されました。
数ヶ月たって、その中の女性の一人がボランティアがてら、絶滅寸前の動物保護に一役かいました。独自のカードを作り、生態系や、住む環境や、どのくらいの速さで、数が減っているかなどを訴えて歩きました。
1人が、2人となり、3人4人と増え続け、今では大きな非営利団体となり、こういったローカルなお祭りに招かれては、カードを配り、動物保護や、環境改善を訴えて生計を立てるまでになりました。
なんと説明していいか、私自身も困っていますが・・・・・・
いいじゃないですか!いや!ものすっごくいい!!!
うらみつらみの一言ぐらい、出てもよさそうなのに、微塵もそんなことを感じさせない、この姿勢!!!わたくし、非常に感銘いたしました。
普段、結構ひねくれた視点からものを見る私も、今日は言わせてもらいます!!!
もっと世界を、たのしもう!!!BY H.I.S.
(ふっ)
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投稿: いしぴる -2008年3月29日 (土) 09時04分
■そんな時代が
あったんですね。手配りで切符を売っていたんですか。昔は。いい話だと私も思いました。リストラがどうしてその方向になったのかなぁ?とは思いましたが、なんだか結果オーライです。 -
投稿: メル -2008年3月29日 (土) 10時29分
■いしびる様
この方に会うまでは、ほんとに私も知りませんでした。もう少し突っ込んだ話を聞こうと思ったのですが、何せ仕事中で、そうも行きませんでした。また探して、続編をお送りします。