のお客様は日本人、オージー、その他の国籍の方々も含めて、
ほとんどが地元の方々です。
日本に初めて行って、日本の大ファンになってしまった
オージーの常連さんも大勢いらっしゃいます。
去年日本へ初めて行って一気にとりこになり、
今年の3月初めに3週間ほど、また日本へ旅行に行っていらした
中年のオージーの方が帰っていらして、再来店されました。
(ケアンズの病院に検査に来たついでに寄られました。
なぜ検査に来たかというお話は次回いたしますね。)
この方は足の身体障害をお持ちで、足に固定される何かが装着されており、
歩くのが一歩一歩大変そうに見えますが、
ご本人は極めて明るく気さくなおじさんです。
彼は普段は高原の小さな町の郵便局で働いていて、
通信で薬学も勉強中というまじめな面もお持ちです。
さて、彼が2回目の日本に降り立った日、がお教えしましたように、
ジャパンレイルパス(*注)を使用しだす前なら、成田から都心へは、
ケイセイトレイン(京成電鉄)のほうがお安いので、
彼もそのケイセイトレインを利用してウエ-ノォ(上野)へ出られました。
ケアンズから東京への直行便は夕方到着しますから、
上野に着くのは10時半頃になってしまいます。
日本はまだまだ身障者向きでない階段なども多いのですが、
上野駅で、彼も長い階段を上らなけばならなくなりました。
そこに英語がほとんどできない日本人のおばさんが登場します。
そのおばさんが、彼の荷物を持って階段を上ると言ってくれます。
彼が何度も何度も辞退しても、
おばさんは、彼の荷物を持ってどんどん上ってゆきます。
上りきると、おばさんは彼の予約しているホテルを聞いてきます。
そして彼がまた何度辞退しても、おばさんは彼の荷物を持って、
そのホテルをめざしてどんどん歩いてゆきます。
日本の3月の初頭は、ケアンズ地元民にとっては、
まだかなり寒い気候です。
彼が日本の寒さにぶるぶるしているのを見たおばさんは、
途中、自販機(*注)でホット缶コーヒーを買って、
彼にあったまるよ~とばかりに渡し、飲んでとジェスチャーをします。
ホテルに到着すると、おばさんは、彼がお茶でもと引き止める間もなく、
じゃあねとばかりにバイバイをして、また元の道を戻ってゆきました。
彼は、あ~あの方はこっち方面でもないのに、、、と思い、
冷たい風の吹きすさぶ東京の夜なのに、心がじわ~んと温まって
うれしくなって、、、と、お話してくれました。
それを聞いているも、同じ日本の同胞の外国人への温かさがうれしく、
心が温たまり、うるうるしてきてしまいました
(*注)ジャパンレイルパスは、外国籍の方、日本人なら外国の永住権保持者の方が、
海外から日本へ短期訪問時に、購入、使用できるJRのレイルパス。
くわしくは↓↓↓
http://www.traveljapan.com.au/japan-railpass/japan-railpass.html
(*注)ケアンズにはほとんど自販機がありません。が知ってるのはウールワーススパーマーケットの出入り口にあるやつぐらいです。ましてやホットものの自販機は見たことないですから、夜遅くてもホット缶コーヒーにありつける日本はすごく便利ですね。
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