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2012.02.16
皆さま、こんにちは。冬らしい寒さが去って行ったような今日この頃、いかがお過ごしでしょうか
先日土曜日、2月11日、友人の見送りがてら、フランクフルト空港で行われた反原発アクションに参加してきました。この日はドイツ全土で90以上の同アクションが行われ、それは3月11日に予定されているものより多い数となります。これは3月11日は追悼の意を示すという、日本の同アクションと連動しての日取りだったようです。
ターミナル1の、ルフトハンザのチェックインカウンターが並び、出発の大きな掲示板があるホールが黄色く染まり、ボーディングパスに似せて作られた、各国語表記のあるフライヤーを配ってきました。
各国語でのスピーチがあり、特に最後の日本人の方の熱のこもったスピーチが非常によかったです。
太陽の反原発シンボルをプリントしたエコバックを製作し、日本に送られ即完売したそうで、日本でも日常的に意思表示かつアクションが盛んになってほしいと話されていました。
13時~15時の開催だったため、日本人が多く搭乗する20:45発 NH210(成田行き)や、20:25発 JL408(成田行き)に合わせた時間だったら、なお効果的だったのになと思いました。
これに打って変わって、ここデュッセルドルフは何故にこうした活動が下火なのか、疑問に思っていましたが、それは単にここが商業都市ゆえだけではなく、ドイツの原発のある位置に関係があるようです。
実はこのデュッセルドルフが州都のNRW州、原発がありません。フランクフルトのあるヘッセン州には、稼動停止になった原発が2つ、上記のアクションもこの原発の名前を用いた団体主催でした。また、反原発運動が日常の一部に感じられるドイツ南西部フライブルクは、25km圏内にフランスの老朽化し、先日サルコジ仏大統領が稼動続行を宣言しに来た、フェッセンハイム原発があります。
居住地から原発までの距離が、危機感に影響を与えているように思います。
3月11日は、フランスの原発密集地帯と名高い、リヨンからアヴィニヨンまで235kmに渡る"人間の鎖"が予定されています。フライブルクからは、このアクションに参加する人向けのバスが出、これに関してはフランクフルト空港のアクションでも呼びかけがされており、ドイツの脱原発決定を受けて、国がゆれているフランスで行われるアクションなだけに非常に注目が集まっています。
2月11日は反原発アクションだけでなく、ACTA(偽造品の取引防止に関する協定:Anti-Counterfeiting Trade Agreement)に対するデモが欧州各地でありました。
また、本日2月16日、15時~22時、明日2月17日、8時~22時はフランクフルト空港でストライキがあります。フライトキャンセルなどの対象に当たるお客様には、ご連絡を致しておりますので、ご注意くださいませ。
このように市民の声が持つ影響力の強さを知っているドイツ、及び欧州市民たちに私も混じって行きたいと思います。
(たばお)