「ROTARY ANTIQUE FAIR」が 1月5日から7日まで、CONRAD JUPITERS のパビリオンで開催されました。
今年もバタバタした新年を迎えた今日この頃、通勤途中の道端のポスターでこのイベントの季節である事に気づいた私は小躍りしました。要は、アンティークの展示販売なので、かなりマイナーなイベントとは思われます。
ですが、元来のまたマニアックな多趣味を持つ私がブログネタとして今回ご紹介いたしましょう。
「これからの趣味はアンティークを掘り出して、将来の財産として投資して。。。」って感じで、今でもマジに興味をもっている私は、2年前にはじめてこのイベントを覗いてみて、かなり興奮した記憶があります。
今回は、私のクローンっ子の次男坊に話を持ち出すと「古い地図帳があったら買ってくれる?」とのリクエストを承諾し、一緒に日曜の朝一に出かけました。
入園料大人$10、年金受容者$8、子供無料ではありますが、ROTARY(ロータリークラブ)主催のイベントなので受付のひとも、訪問者もじいちゃん、ばあちゃんが異常に多い状況に圧倒されながら入場。
展示は各アンティーク業者ごとに区切られ、地元店もあれば、他州からのものもあり、ものは、家具、ジュエリー、古本、衣装、アクセサリー、有名ブランドの陶磁器。食器、絵画、古銭、軍隊アクセサリー、リネン類、銀食器等、多種多様。また、時代も多くは18世紀から19世紀のビクトリア時代もの、また、1940年代から現代に至るまでこれまた幅が広い。展示販売料金も$2の古銭やクッキーの缶から$5000のロイヤルウスターの壺まで。
次男坊に歴史オタクの母は色々説明しながら、会場を見ている中で、偶然にも次男坊の欲しがる地図帳を発見。
1871年ロンドンで出版された学校用の地図帳は、保存状態もよく、値段50ドル。リーズナブルな値段だし、探していたものなので即購入。
1871年というのは、日本で言えば1868年、徳川幕府の大政奉還の年で、英国では、ビクトリア時代真っ盛りの時代。だから、内容も時代を反映して、日本の東京はまだ、「EDO」だし、京都は「MIAKO(MIYAKOでないところが変??)」と表記されている。
オーストラリアに至っては、1901年に正式決定したキャンベラすらなく、ゴールドコーストも、ケアンズもない。
ハワイはまだ、キャプテンクックが命名した「サンドウリッチ諸島」のままだし、タイは「シャム」とあり、南アフリカ共和国は「CAPE COLONY (岬 植民地??)」なんて呼ばれている。現代とこの時代を比べて大きく国が違うのは、中央ヨーロッパとイタリア、中東地域である。現代の北部ドイツはプロシアであり、現代の東ヨーロッパの広範囲が「オーストリア帝国」、現イタリア半島はトスカニー等の独立分離地域となっている。こうしたヨーロッパが現代のようになって来たのは第一次世界大戦後(1917年)からなのである。
あっいけない、ちょっと話がそれ過ぎ、息子の宝物なのに、帰りの車の中で、あれやこれやと説明しながら私自身読みふけってしまった。
私自身は、前回このイベントで買ったものは、古銭やイタリアマルチ島独自の手編みレース等で今でも私の大切な宝物です。来年の展示会では アンティークジュエリーの中でも 私の誕生石である真珠をゲットしていので 今からへそくり貯金しよーうと。
アンティークというと、高価で由緒正しきもののイメージが濃いが、実際に売買されているものの中には、数年前の限定販売であったティムタムの缶が既に$20のビンテージになっていたり、私が渡豪した当時(20年前)に使っていた2ドル紙幣は、展示場で$10で販売されていた。
その時代に流行ったヘアーピンやポスター等、日常品も時代がたてばそれなりの価値あるアンティークとして扱われているから、今からでも遅くはない!! 身の回りの物を宝物として大切にとっておくべきかも。
今回はかなり マニアックな話題で終了。
ひとみ