タンボリン山(Mt. Tamborine)はゴールドコーストの中心地より車で40分ほどに内陸側に位置する、標高540mほどのチッポケな山です。
元ツアーガイドの僕は何度も何度もこの山へ足を運びましたが、やはり個人的に行くと色々な新発見があるものですね。
さて、今回発見した場所ですが、頂上付近にある華やかな通り、ギャラリーウォークより少し奥に入った亜熱帯雨林に位置するJoalah Sectionというトレッキングコースです。
往復3kmほどの比較的簡単なコースです。色々なトレッキングコースを歩いていますが、同じ気候、同じ山、同じ亜熱帯雨林…。それなら見えるものも全て同じじゃないか、と思ってしまうかもしれません。が、そんなことは決してありません。
そこが森の不思議とでもいうのでしょうか。確認できる植物の種類はまったく同じだとしても、場所が変われば、見え方も変わります。雰囲気も変わります。とても新鮮で、とても美しく感じることができるんですよ。
まず、1kmほど歩いたところに滝があるとのことなので、滝へ向かってエッホッホ。
滝はそれほど大きくはありませんが、周りの雰囲気や光の当たり具合のせいでしょうか、とても神秘的で、ぼぉぉぉ~…っと滝に見とれてしまいました。
滝からマイナスイオンをたらふく吸い込んで、心も体もリフレッシュした後に亜熱帯雨林の散策へ出発!
トレッキングコースはほとんど舗装はされておらず、所々ぬかるんでいる場所もありますが、コースの隣には小川が流れ、小鳥のさえずり中、歩くのはとても快適です。
そして、大自然の驚異を実感できるものを発見
めちゃくちゃ大きな巨木が根元からボッキリと折れ、倒れているじゃないですか!
小さく人が写っていますが、どれくらい大きな木かおわかり頂けますでしょうか?
この間の嵐でこんなに大きな木もボッキリと折れてしまうとは…。まさに自然の驚異です。
うっそうと茂る亜熱帯雨林。晴れていても太陽の光をさえぎり、薄暗い森の中が1本の巨木が倒れたことによって、その場所だけ光がサンサンと差し込んでいました。
光が当たる場所からは新しい小さな植物がどんどん成長し、いずれは空いてしまった森の屋根を埋めるのでしょうね。
倒れた木は新しい植物の養分となり、自然に帰っていきます。
これぞ自然のリサイクル 人間がリサイクルに注目し始めたのはここ30年ほどですが、森は何万年も何億年も昔からずーっとリサイクルをしていたんです。
そんなことを感じながら、あっという間に3kmのコースを歩いてしまいました。時間にして、1時間ちょっとです。
今度はもう少し長いコースで新たなる感動を発見したいと思います。
最後にこちらはMt. Tamborineから見たゴールドコーストの景色です。
ぼっち。