オーストラリア大陸の南東部にあるハート型をした島、タスマニア島。
北海道より少し小さい68000k㎡の面積に18もの国立公園があり、島の約2割が世界遺産に指定されています。
中でも、クレイドル・マウンテン/セントクレア湖周辺はその中核を占める国立公園であり、約2万年前の最後の氷河期には氷に覆われていたが、その後、氷期の終わり(約1万年前)に氷が溶け出し、流域を削り取って現在のような山岳地帯になりました。
一帯には、標高1545mを誇るクレイドルマウンテンをはじめとし、1500m超級の山々が多数存在し、湖にいたっては大小合わせて4000近くもあります。
有名なのは、釣り針のような細長い形をしたセントクレア湖で、4回の氷河期を経て形作られたといわれ、オーストラリアで最も深くアボリジニからは「眠れる水」と呼ばれています。湖周辺に生えている茶色のボタンのような実をつける「ボタングラス」から流れ出るタンニンにより、水は濃い茶色をしています。
針葉樹の原生林に囲まれ澄んだ水をたたえるこの湖は、マス釣りのメッカとしても知られています。またこの一帯は、トレッキングのメッカでもあり、大自然の中で身も心もリフレッシュしたい人には、おすすめのスポットです。
ホバートから車で約1時間の所にあるマウントフィールド国立公園は、タスマニアの縮図のような場所。
世界で一番高い花をつける広葉樹「スワンプガム」、1885年にタスマニアで初めて自然保護区に指定された「ラッセル・フォールズ」、森の中を静寂に包むキャノピー(樹冠)や、コケやきのこが地面を覆う姿など、見所が盛りだくさん。
タスマニアの豊かな森への入り口であるこの公園は、100年もの間、多くの訪問者を魅了し続けてきました。
同緯度に大陸や大きな島がないタスマニアは環境汚染の要素が極端に少ないのです。
実際、バス海峡に望むグリム岬にある空気汚染観測所で観測されている空気は、「世界で一番きれいな空気」として公式に認定されています。
涼しくて害虫が少なく、大陸からの隔離により病気の心配がないため、農薬を使う必要がなく、ミネラルウォーターよりピュアだといわれる雨水により育まれた農作物はとても味わい深い。周辺の海域は、大陸からの暖かい海水と南極からの冷たい海水が混じり、プランクトンが豊富で豊かな漁場となっています。特に、オーストラリア国内で唯一、日本に輸出できる品質として認められている生カキは絶品。
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★H.I.S.おすすめスポット★
2000年の軌跡「ヒューオン・パイン」
200年のオーストラリア史の10倍、2000年もの年月を生き抜いてきた巨木「ヒューオン・パイン」。
雨林の渓流沿いに根付くこのマキ科の常緑樹は、倒れてもそこから根を生やし、葉や枝が垂れ下がって地面に触れても根を生やす、力強い生命力を持っていますが、大変成長が遅く100年でたった2.5cmしか年輪を刻まないのです。
緻密で硬く、油分が多いために腐り難い材質や、薄黄色の美しい木目、一度嗅いだら忘れられない独特の香りにより、船材や家具材としてその多くが伐採され、今や絶滅の危機に瀕しています。
「ヒューオン・パイン」は、セロリトップパインや高さ40mにもなるキングビリーパインと共に南半球にしか存在しない植物です。
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●タスマニアについて
◆所在地:タスマニア州
◆天候:赤道をはさんで北海道とほぼ同じ緯度にあるため、オーストラリア本土と違い四季がはっきりしている。ワイルドフラワーの咲き乱れる夏が旅行のベストシーズン。冬には閉鎖されるトレッキング・コースもあるのでトレッキング目的の人は要注意。
◆行き方:主要都市から定期便が運行されている。ブリスベンからは約2時間半。メルボルンからはフェリーも運航されている(所要時間約10時間)
●タスマニアのツアー
ホバート発 5泊6日タスマニアツアー
$715.00~(大人お1人様)
※2010年3月現在の料金です。ツアーの詳細は、下記のH.I.S.支店までお問合わせ下さい。
オレオ
お電話でのお問合わせ先
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■ケアンズ支店 (07)4051-7181
■ブリスベン支店 (07)3224-1111
■ゴールドコースト支店 (07)5584-8311
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