先日、夕食を食べながら影絵芝居(スバエク)を見れるレストランに行ってきました。

影絵芝居(スバエク)は、シェムリアップ州を発祥とする伝統芸能であり、

影絵芝居には2つの種類があります。

大きさが1メートル以上もある大型人形を使うものは「スバエク トム」と呼ばれ、

主に法事などに仏教行事によく行われる影絵芝居で、

手足の動く小型の人形を使うものを「スバエク トーイ」と呼び、

庶民的な影絵芝居で主にシェムリアップのレストランで見られます。

現在ではシェムリアップをはじめとする都市部では、

最近はレストランや一部の場所でしか見られないそうですが、

電気やテレビがあまり普及していない田舎では娯楽のひとつとして、

まだまだ上演されているそうです。

ちなみにスバエクとは牛の皮という意味で、

その皮を使って影絵の人形を作っていることからそう呼ばれたそうです。

この日の演目は農民のコメディタッチの物語と動物のお話と定番の「ラーマーヤナ」を基にした物語でした。

台詞は全てクメール語ですが、

あらかじめ英語や日本語であらすじを渡されるので、

それを読みながら見ると話の内容は大体わかるようになっていますが、

伝統楽器の生演奏を聞きながら影絵の動きを見ているだけでも結構楽しめました。

上演中、お客さんがみんな裏側の写真を撮っているのを見て、

裏側に周ってみると、

なんと小学校低学年くらいの子供達が音楽を奏で、台詞を読み、人形を操っていました。

内戦により、失われかけた伝統芸能もこのように子供達に受け継がれていくのだぁと感じ入りながらも、

上演時間1時間もあっという間に終わりました。

是非お勧めですので、

シェムリアップでの夕食は影絵を見ながらお楽しみ下さい。

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    2024.04
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