チョムリアップスオ(°3°)/
選挙を終え、新たな統治者により変わるのか変わらないのか定かではない未来のカンボジアの姿に想いを馳せる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?
今日は、カンボジアの一都市バッタンバンにある【ラアンスピアン遺跡(Laang Spean Historical Site)】をご紹介します。
バッタンバンは、アンコールワットのある街シェムリアップから南西に車で2時間30分程の距離にある避暑地として知られる街です。シェムリアップからの道路が近年整備され、非常に快適に運転できます。
南北に流れる川を中心に街が形成され、農業に適した土地をもっており、結果米や農産物の名産として知られており、人口もプノンペン、タクマウに次いでカンボジアで第3位の規模を誇ります。
観光資源としては、郊外にあるバンブートレイン、キリング洞窟と蝙蝠洞窟があるサンポウの丘とやや自然と負の遺産に偏っているイメージがありますが、街中は非常にゆったりした時間が流れており、俳優のアンジョリーナ・ジョリーも避暑に訪れています。
ここでもう一つ歴史に特化した観光資源をご紹介しましょう。
「ラアンスピアン遺跡(Laang Spean Historical Site)」
バッタンバン市街地から南西に1時間弱程、県道を走ってから北に向かう細い農道をえっさこらと走らせると田園地帯の中に岩石でできた小山(タックトランの丘【Phnom Teak Trang】)が見えてきます。
道は本当に農道なので、Google mapと自分をどれだけ信用できるかがゴールへの鍵になります。
到着すると、どうみても入り口じゃないだろというところから上へと昇っていく道なき道が見えます。
傾斜も急で石ばかりの山道を5分ぐらい登る必要がありますので足腰に不安を感じる方にはお勧めしません。
山道を登りきると、遺跡の入り口に到着。
入り口前には「日本国憲法この先通じず」と書かれた看板が、、あ、それは犬鳴トンネルでした。
閑話休題、、、、。
遺跡説明の看板があり、詳細が分かります。
4500年前の新石器時代の洞窟遺跡で、土器や土器、貝塚(ゴミ箱)が発見されています。
日本では縄文時代に相当し、カンボジアも同じように狩猟や採集の社会でした。
貝塚に捨てられているゴミの層や石器が埋まっていた地層から5000年程はこの洞窟遺跡が利用されていたことがわかっており、当時の人々の生活様式を知るとても貴重な遺跡としてカンボジアの教科書にも掲載されています。
遺跡の規模自体は、半径20m程のものなので、遺跡や歴史に興味がある方は是非足を運んでみて下さい。
それではまた今週も頑張りましょう。