2023.05.15
チョムリアップスオ(°3°)/
この5月、体感温度が40度を超える1年で一番暑い時期と称されるナウでヤングな国、カンボジアに遂に雨季がやってきました。
カンボジアではクメール正月の明ける4月から豊作を祝う水祭りのある11月までが一般に雨季とされています。
日本人は梅雨等しとしとと降る長雨に対してあまりいい感情はありません。
つれづれと ながめふる日は 青柳の いとど憂き世に 乱れてぞする
宮仕えに疲れた紫式部が出仕を促す同僚女房に対し送った歌ですが、今も昔も暗い天気は人の心も曇らせるのですね。
カンボジアはスコールと言われる滝のような雨が、1日のなかで決まった短い時間に振ります。
一般的には正午と夕方、夜中の時分です。
観光中にあたると遺跡が見えないぐらいの雨量で立ち往生を余儀なくされる悲しい結果になってしまいますが、この雨が気温を大いに下げてくれるので一人の市民としては大変助かります。
また、カンボジアの漁業は内陸に位置するトンレサップ湖からの漁獲に依っているところも大きく1年間の雨量は非常に関心をむけられる項目です。
遺跡の写真撮影等も、舞い上がった砂塵を洗い流した雨上がりが一番綺麗に撮れますのでカンボジアの雨はなかなかバカにできません。
春雨や 窓も一人に 一つずつ(小林一茶)
今日も空の機嫌を伺うために軒先の主婦が洗濯物籠片手に空に手をかざしているのを横目に出社します。
さあ、今週も頑張っていきましょう!