ザルツブルグ音楽祭へ行ってきました その2 を書く前に・・・
モーツァルトディナーコンサート
IN ザルツブルグ に行ってきました
お目当てのコンサートの前日から意気揚々とザルツブルグに乗り込み、まずはツーリストも気軽に参加できるこのコンサートを体験してきました。
ウィーンとザルツブルグには、この種の毎日開催しているコンサートは数多くあれど、私が今まで体験してきた中では一番楽しかったです
なんといっても、出演者との距離が近い~!
行ったことないけど、ディナーショーってこんな感じなのかな?
それに、ディナー付きコンサートには、コンサートの前後に別の場所でお食事を取るものが多い中、唯一、コンサートと食事を同時に楽しめます。(厳密には幕間にお食事ですけどね)
会場となるザンクト・ペーターレストランは、創業803年の中欧最古と言われる歴史あるレストランです。
通常のお食事は洞窟をくりぬいた部屋でも食べることができますが、コンサートはレストラン内のバロックホールで行われます。
20:00の演奏開始の前、19:00~19:30の間に入場して、まずは飲みものを注文します。 (注;飲みのもは料金に含まれません)
相席となるので早めに行って、ステージを正面に見ることができる席を確保することがお勧めです
食前酒を片手に、ホールの豪華な内装とシャンデリアを眺めていればあっという間に時間は過ぎてしまいますよ。
コンサートは3部の構成に分かれていて、合間に3コースのディナーとなります。
20:00にはバロック時代の衣装に身を包んだ奏者が現れ演奏開始、そして歌手が登場してまずはオペラ「ドン・ジョバンニ」から数曲を披露。
幕間になって、スープとパンがサーブされ、第2幕はオペラ「フィガロの結婚」から。
幕間にメインの料理。
最終幕にはオペラ「魔笛」から数場面。
コンサート終了後にデザートがサーブされて、飲み物の会計を済ませた方から自由に退席して終了。
終了は23時近くになります。
ディナーコンサートのもう一つのメインであるディナーはこんな感じ。
♪レモンとシナモンのクリームスープ
♪カパウン・ローストチキン、セージとトリュフソース、ポレンタと自家製野菜添え
♪蜂蜜のセミフローズンケーキ、フルーツソース
18世紀の伝統的なレシピを採用しているこのメニュー。メインのカパウンって何と以前から疑問に思っていましたが、これは特別な調理法で作られたローストチキンなんだそうです。
個人的にはメインよりも気になっていた、レモンとシナモンのクリームスープはとーっても不思議な味。
レシピが知りたーい!と、思ったくらい癖になりそう。
これ以上の料理の感想はにしておきます。
気になるお味はぜひ参加して、ご自身の舌で味わってのお楽しみですね。
肝心のコンサートは、歌手が歌いながら各テーブルをまわったりして、楽しませてくれます。
直ぐ目の前で、まるで自分のためにドン・ジョバンニが、フィガロが、パパゲーノが歌ってくれた時には感激ものです
負けてなるものかと、じっと見つめ返しますが、照れてしまって3秒が限界・・・
参加者を楽しませるエンターテーメント性に優れたコンサートでした。
もちろん、それだけじゃなく、奏者も歌手も腕は確かなようですよ。
出演者紹介によると、既にいくつかの受賞暦がある将来が期待される若者ばかり
その証拠に、私たちが参加した日はちょっとしたハプニングが
1幕目の終わりに、会場後ろのテーブルに座っていた普通の服装の青年が突如、"Là ci darem la mano..." を歌いだす
みんなという感じなのに、この日の主役である歌手2人は動じずに、ドン・ジョバンニ役の男性歌手はその青年にデュエットの場を譲ってしまいます。
途中から再び戻ったものの、ドン・ジョバンニが2人?何で?という疑問を残したまま1幕終了。
颯爽と去っていく青年を呼び止めた女性歌手が紹介してくれました。
彼はこの楽団の1員でしたが、今日を最後にここを去るのだそう。
そしてなんと!9月の新シーズンからウィーン国立歌劇場に、そう、HISウィーン支店の目の前に聳え立つあのオペラ座の正式団員として移籍するのだそうです
それを知った観客は、1曲だけその美声を披露してくれた歌手の今後の活躍を祈って再び盛大な拍手
新しい門出を皆で祝うなんとも暖かい雰囲気のコンサートなのでした。
この記事を読んで興味を持ってくれた方。これからザルツブルグに行く予定のある方。
食事とコンサートの両方が楽しめるこのコンサートはお勧めですよ
ぜひぜひぜひご参加ください。
ザンクト・ペーターレストラン (Stiftskeller St. Peter)
ほぼ毎日催行
20:00~23:00ころまで
料金:大人48ユーロ 子供:28ユーロ(14歳以下)
*飲み物は含まれません*
ドレスコード:スマートカジュアル
お問い合わせはウィーン支店 、または日本の各HIS支店へどうぞ!