遂に泰三さんのお墓参りに行くことが出来ました。
バンテアイスレイという遺跡に行くまでのプラダック村という所にあります。
個人的なことですが、9年前にカンボジアに初めて行くきっかけとなったのが、
カメラマンの一之瀬泰三さんの存在を知ったことでした
「地雷を踏んだらさようなら」という泰三さんのことを描いた映画を観て、
「ポル・ポト」「クメール・ルージュ」という言葉が遠い私の記憶から蘇ってきたのです。
1979年生まれの私が物心が付いた頃にはカンボジアの内戦自体は終わっていましたが、政状不安や難民など問題が多く、日本でもテレビで報道されていたりと、この言葉に引っ掛かるものがありました。
カンボジアの激動の時代について書かれた本を読み、泰三さんが魅せられ、撮りたかったアンコールワットを見てみたくなりました。
泰三さんの撮ったカンボジアの人々の写真がわたしにカメラというツールを与え、色々な人に出会うきっかけをくれました。
「タイゾーのお墓にようこそ」という看板を見つけてから暫く村の赤土を行き、また同じような看板があれど、今度は
ゴツゴツした道、そしてようやく板を渡した橋を渡り原っぱに出ました。

帰り道からの写真
そこに泰三さんが眠っています。

73年には既にクメール・ルージュによってこの場所で処刑されていたそうです。
お墓の前で少しだけ泰三さんと話しました
泰三さんへのメッセージノートはたくさんの言葉で埋め尽くされ、彼のお母さんの著書や泰三さんの写真集も閲覧できます。
少しセンチメンタルな気持ちで本などを読む私の傍らでは、村の子供達が楽しそうにしていました。
カンカンに晴れた日でしたが、帰り際ほんの数分間だけ晴れのまま、霧のように細かくて心地良い雨が降りました。
きっと泰三さんからのサインだったのでしょう。
とても満ち足りた気分で帰りの道を自転車にて二時間以上かけて帰りました~
ミミズが噛んだ
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投稿: 深海 -2011年5月24日 (火) 13時54分
■一度は
カンボジアには行ったことはありますが、アンコールワットの観光でした。でも、私がカンボジアに惹かれたのは学生時代に触れた、一ノ瀬さんのご両親の著者でした。もう一度カンボジアへ行ってお墓参りしたいですね。 -
投稿: his-cambodia -2011年5月25日 (水) 11時05分
■Re:一度は
>深海さんコメントありがとうございます。 お墓の所にも深海さんが読まれた本とか、写真集がボロボロですがありました(笑)次カンボジアにいらっしゃる際はHISでもツアーを取り扱っておりますので是非ご参加ください!