観光 2012.02.05
トロント在住カメラマンMAKOTOさんの
【オーロラ】現地レポート第2が届きました。

前回の第一弾はイエローナイフ到着までの道のりを細かくレポートしてくれました。
現地に入り、早速オーロラ観賞・・・
さてさて、オーロラは見えたのでしょうか・・・・

*****
こんにちは。MAKOTOです。
イエローナイフよりレポートをしておりますが、そもそも何で今「オーロラか」と言う経緯を、観賞レポート前にちょっとだけお話させてください。

昨年の今頃の私はというと、上海と香港を街歩きしながら写真を撮っていました。このブログでこういうことを書くのも何ですが(スミマセン・・)、航空券はネットで予約、ホテルも口コミを読んでネットで予約、ブログやガイドブックで情報収集して行き当たりばったりの現地旅行が大好き、今どきの海外旅行の定番スタイルですよね。
RICOH GXR + A12 28mm - Shanghai
(上海から日本に帰る機上から見た名古屋上空/カメラ:RICOH GXR A12)

例えばこの年の9月に訪れたニューヨークだと、準備のための情報が豊富ですし現地ではネットも安定しているので、iPhone片手に「思いつくまま」街歩きを堪能、Google Map をガイドブック代わりにすることも出来ましたし、EventJotという写真ツイートアプリを活用して、ツイート&ブログで自分が見たこと、感じたこと、経験したことをリアルタイムに発信することもできました。
New Yorkひとり旅 EventJot
(クリックすると写真ツイートの様子をご覧いただけます/カメラ:RICOH GXR)

今回、オーロラ撮影でイエローナイフにいくことになり、当初はこれと全く同じ「ノリ」で計画されていました。ところがどっこい、調べて行くうちにこれには「大きなリスク」が伴うことが判明。一番の問題は気温。マイナス40度に達すると言われるイエローナイフの冬、土地勘のない場所でしかも夜間の行動。ネット等でわかる現地情報は限られています。そんな中で旅を決行し、万が一不測の事態が起きた時どうするのか? 「アウトドア・サバイバル」の経験者、あるいはイエローナイフに泊めてくれてガイドまでしてくれる親友がいるならともかく、私のような旅行者が「口コミ」だけを頼りにこのようなことをしたら、場合によってはシリアスな事態も、、、

旅は「笑顔で行ってきます」「笑顔でただいま」が基本。しかも「オーロラを絶対写真に収めたい」という目的がはっきりしています。いろいろ考えた末に今回は旅行会社さんに相談すると決め、もともとせっかちな私は「今すぐにでも出発」モードで家の近所のH.I.S.トロント支店を訪れました。昨年9月下旬のことでした。

担当の方に旅の目的を説明すると、「オーロラ鑑賞の時期として10月~11月よりも12月~3月が一般的」「目的からして、オーロラビレッジのオーロラ鑑賞ツアーに参加されるのが便利かと思います」と冷静なコメント。一旦家に帰り頭を冷やしよーく考えた末、「時期は2月初旬、最大で4泊、ツアーに参加」という結論を出し、数日で手配を終えました。
Aurora @ Yellowknife
(2月3日、イエローナイフ空港で/カメラ:iPhone 4s)

あれから3カ月。いよいよ2月3日(金)早朝、不安と期待の中で飛行機に乗り込んだわけです。
思いがいっぱい詰まったオーロラ鑑賞初日の私を迎えてくれたのは「どんより曇天、あんまり寒くないイエローナイフ」でした。
Aurora @ Yellowknife - Aurora Village
(凍った湖上に浮かぶぼんやりとした月/カメラ:RICOH GXR A12ユニット)

「えっ、、、、」

思わずそばにいたガイドさんに「今日は曇ってますね」と見たまんまを伝えると、ちょっとだけ困った表情で「曇ってますね」と。それでも笑顔で「イエローナイフの天気は変わりやすいんですよ」と慰めにも聞こえる言葉をかけてもらって、重たいカメラバッグと三脚を2本を肩にかけ、「オーロラビレッジ」の凍り付いた湖の上にぽつんと立ち、夜空にぼんやり光る月を眺めたあの時のことは今でも忘れられません。しかしこの「ぼんやり月」がその後すぐに始まる「オーロラ・ショー」の始まりだったことを、何も知らないその時の私は知らなかったのです。

北の方に心なしか青い光を見たような気がしたので高台に上がってみようと思い、時折強い風が吹く中移動開始。何にも見えない夜空に向かって三脚を立て、時折星が顔をのぞかせる真っ暗な夜空に向かって何回かシャッターを切りました。
Aurora @ Yellowknife - Aurora Village
(今見ると、雲が切れて星が輝いている/カメラ:Nikon D3s)

今思いだすと現地に入ったのが午後9時半頃、写真のデータを見ると最初にオーロラが出現したのを撮った一枚は「午後10時46分27秒」ですから、約1時間しか待たなかったのですね。気分的には半日くらい待たされた(ちょっと大げさ)感がありましたが、目の前に現れた「生まれてはじめてのオーロラ」は、うっすらとした灰色、しかし周辺の雲とは明らかに違うことが一目でわかりました。
Aurora @ Yellowknife - Aurora Village
(オーロラが出た瞬間!/カメラ:Nikon D3s)

最後に撮った写真のデータを見ると日付をまたいで午前0時53分ですから、この日はほぼ2時間強、オーロラは強弱を繰り返しながら見事な姿を見せてくれました!
Aurora @ Yellowknife - Aurora Village
(横に広がり波打つオーロラ/カメラ:Nikon D3s)

その様子は先ほどのEventJotという写真ツイートアプリで、何とオーロラ実況中継され、2時間のうちに3000回以上のアクセスがあったようで、その後こちらの明け方まで多くの方からオーロラの写真についてのコメントをいただきました。自分が見ているものがその場で発信され、地球の反対側で同じものを「リアルタイムで」見ている人がいる。自分だけの旅行のはずが、興味のある人たちと一緒に旅をしている気分になる、そんな時代になったのだということを痛感させられました。

話が長くなりましたので、以下初日に撮影したオーロラの写真をご覧ください。使用したカメラはRICOHのコンパクトデジカメGXRにA12ユニット(ワイコンつき)。コンパクトデジカメでこれだけ撮れるとは思いませんでした。撮影にあたって特別なことをしたわけではありませんが、詳細については現地のEventJotを使った中継環境も含め別な機会に書いてみたいと思っています。
Aurora @ Yellowknife - Aurora Village
(以下すべてRICOH GXR + A12ユニット + ワイコン)

Aurora @ Yellowknife - Aurora Village

Aurora @ Yellowknife - Aurora Village

Aurora @ Yellowknife - Aurora Village







オーロラ in Yellowknife EventJot
(クリックすると写真ツイートの様子をご覧いただけます/カメラ:RICOH GXR)

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