ウィーンから隣国スロバキアに向かって小 1時間ほど行ったところにホーフ城があります。
ここは対トルコ戦争で功績のあった、サヴォワ家オイゲン公の狩猟館だったところです。
オイゲン公(プリンツ・オイゲン)といえば、クリムトの絵があるオーストリア・ナショナルギャラリーに使われているウィーンのベルベデーレ宮殿。 こちらは訪れる方も多いと思います。
でも、今度はホーフ城までちょっと足をのばしてみませんか?
ホーフ城は敷地面積ではシェーンブルン宮殿に次ぐ広さ(だそう)です。
設計者はベルベデーレ宮殿同様ヨハン・ルーカス・フォン・ヒルデブラント
1720年代に建てられた後、18世紀半ばにはハープスブルグ家の所有となり、
女帝マリアテレジア(ご存じマリーアントワネットの母親ですね)の夫君が
年に何週もここで過ごしていました。 もちろん時には女帝陛下も。
その後帝国時代には軍隊の教練所として使われた等々の歴史を経て、
第二次世界大戦後旧ソ連軍の使用によりぼろぼろ
ようやく2002年頃から修理作業が始まり、2005年から見学可能となりました。
当時の社交界のシノワズリ(中国趣味)を示すこんな品も展示されています。
本館からテラス式庭園を見下ろすと、ドナウ川の向こうはもうスロバキア。
写真右奥の山の向こうはスロバキア首都のブラチスラバだそうです。
テラス式庭園の途中にはこんな噴水があったり。
春には(ってもう終わってしまいましたが・・・)桜が咲いたり。
別館オランジュリーからの眺めはこんな感じ。
ヤギや羊、アルパカ、鶏などが飼われていて、子供ばかりか大人もうれしそうにアルパカのやわらかい毛を触ったりしています。
そしてもうひとつ、SIKAHIRSCH。 Hirsch はドイツ語で「鹿」のことです。
SIKA ・・・ シカ(?) シカ(?) 鹿(?) シカ鹿(?)
東アジアにいる小型の鹿を SIKA (HIRSCH) と呼ぶのです。
ドイツ語になった日本語ってところでしょうか。(一般人に知られた単語ではありませんが)
ふれあい動物園とは別に、テラス式庭園のどこかに 「シカ鹿」 がいるんです!
私は気づくのが遅すぎましたが・・・
奈良近郊の方、シカせんべい持ってオーストリアに来ませんか?
きっと喜ばれます。(???)
そんな田舎、普通の観光客にはアクセス悪いでしょ?
そんなことありません。
週末(土・日)にはウィーンから直行バスが出ます。
(バス往復+入場料で大人 23ユーロ)
ベルベデーレ宮殿を見てからホーフ城、それともホーフ城が先?
どちらにしますか?