観光 2009.03.21
HISアムステルダムのブログ

アムステルダムで私のお気に入りの写真美術館Foam (ちなみに、毎年、東京写真美術館で開催される世界報道写真展 の本部はオランダなのです)。大抵、同時期に複数の展示が行われ、テーマも興味深い内容が多いので、幾度と無く足を運んでいる美術館です。

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Richard Avedon, self-portrait, Provo, Utah, August 20, 1980 © 2009 The Richard Avedon Foundation

年明けから、街中でチラホラ見かけていた"Richard Avedon: Photographs 1946 - 2004" のポスターにFoamのロゴがあったので、「行かねば!」と思いながら時機を逃していたものの、つい先日ようやく訪れました。

ここの写真美術館は、照明だけでなく、大きな窓から自然光をふんだんに取り入れる造りになっているのですが、今回は写真の劣化を防ぐため、日本の美術館並みにがっちり遮光されていて、黒カーテンのものものしさに、一瞬立ち入るのを躊躇してしまったほどです。


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Dovima with elephants, evening dress by Dior, Cirque D Hiver, Paris, August 1955 © 2008 The Richard Avedon Foundation

館内の全ての空間がRichard Avedonの作品で埋められています。最初は、ファッション写真から始まりますが、被写体それ自体がもつ均整の取れた美しさはもちろんのこと、そのモデルの良さを、最大限に引き出す瞬間をつかむのが絶妙だなぁと惚れ惚れ。

一家に複数台カメラを持つのが当たり前で、デジタルカメラや携帯電話で撮った画像は、ちょっとでも上手く撮れなかったらすぐ削除、ソフトウェアで色彩を自由に取捨選択できちゃう時代にあるにも関わらず、この日ばかりは、白黒写真のコントラストにはっとさせられっぱなし。強いフラッシュを焚かれると、暫く目の中に残像が焼きついたようにチカチカしますが、それほどの強さを持った写真の数々に圧倒されっぱなしでした。


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Marilyn Monroe, actor, New York City, May 6, 1957 © 2008 The Richard Avedon Foundation

家に帰ってからも興奮は醒め遣らず、Facebook(mixiの外国版のようなもの)に「ちょっと、この展示すごいよぉぉ!!!」と書き込んだ私。展示は5月13日まで開催されていますので、この期間にアムステルダムに来られる方には、是非ともおススメしたい展示なのです。

開館時間は、毎日午前10時から午後6時まで。木・金は午前10時から午後9時までと遅くまで開いているので、余裕を持ってみることができます。アムステルダム中央駅から、トラム(路面電車)の利用は16、24、もしくは25番に乗り'Keizersgracht'で下車。そうそう、4月30日はクィーンズデーのため休館―この日はオランダ全土、特にアムステルダムがオレンジ一色のお祭りに騒ぎなります。

asa
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Foam Fotografiemuseum Amsterdam
Keizersgracht 609
1017 DS Amsterdam
The Netherlands
T +31 (0)20 551 6500

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