皆さんこんにちは。
夏の終わったオランダからこんにちは。
寒さに震えるスノーウィーです。
7月からずっと、最高気温が20度超えない日々。ついに夏が…終わってしまった…
日本より早く秋が来て、雨と風の毎日です。くらいよーさむいよーつまらないよー。
そんなオランダでの楽しみは、何と言っても美術館巡り!
ミュージアムカード(年間パス 大人60€)でほとんどの美術館が入り放題ですから、これを使わない手はありません。
デンハーグの王室絵画館マウリッツハイスでは、現在五感をテーマにした企画展が見られます。
観たいなーと思っても、人数制限と予約制でなかなか機会を得られずにおりました。
屋っと平日の夕方、閉館間際の枠をゲット。持ち時間は1時間ですが、小さい美術館なので十分見られます。今回はこの展示が目当てで、常設展はいつも見てるしね。(常設展も見るには1時間だと駆け足になります。)
企画展:はかなさ – 色の香り Fleeting – Scents in Colour
17世紀の香りを再現し、当時の絵画と合わせて鑑賞する企画展
2021年8月29日まで
絵の前に匂いの発生装置があって、その絵画にちなんだ絵がかけられています。
例えば、貴婦人の使っていた香料や、当時オランダで生産していた亜麻布、雑貨屋の香辛料やハーブなど。
嗅覚にちなんで用便する人の絵が沢山あって、子供は大喜び。好きだよねー。
捕鯨の絵。嗅いだのに何の匂いか忘れてしまった!鯨油だったかな?
デジタルで視覚や聴覚の情報に溢れる現代だからこそ、嗅覚、触覚にアプローチする美術鑑賞というのはとても新鮮でした。
人体解剖図もありました、これは匂いなし。
充分ぐろいので、匂い要りませんよね!
死体を解剖しながら全員が鑑賞者に目を向けてるので、なんか怖い。こっちみんな。
マウリッツハイスで人体解剖図、と言えばやはりこの方。
レンブラントの「チュルプ博士の解剖学教室」(こちらは常設展)
上の作品がモデル全員に焦点を当てるようにしてはっきりくっきり描かれてるのに比べ、レンブラントは重要な人物に一番強い光を当て、陰影でよりドラマチックな画面を演出しています。
それぞれの登場人物が正面を向いてないのも、レンブラントらしい自然な表現ですね。
建物のコンパクトさも、展示品のクオリティの高さも、企画展のアイディアの面白さも、本当に素晴らしい美術館です。
子供用の工作セットをいただきました。「真珠の耳飾りの少女」のぬりえとか、レンブラント先生の帽子をデザインしようとか、発想がとても楽しい。
オランダに来たらぜひデンハーグにも足を延ばされてください。
マウリッツハイス (日本語)
★国会議事堂ビネンホフのすぐ隣、ハーグ中央駅からは歩いて10分